凜華と似ている部分について質問すると「1つのことに真っ直ぐになれるところかな。私もこれをやると決めたら、もうずっと一途なんで。一途に思い続ける気持ちとか、スタミナには共感できます」と語るも、24年間片思いすることについては「切ないですよね……。うーん、24年間は、ちょっと無理かもしれない(笑)!」「でも、凜華を見てると、24年間も思い続けられる人と出会っていることが奇跡的だし、少し羨ましいなとも思います。出会いたくても、そんなに思える人に簡単には出会えないだろうから。ある意味、凜華は幸せかもしれないですね。思いが報われなかったとしても……」と語った。

また、天真爛漫で天才ピアニストという才能を持っているサトルと、ぶっきらぼうで口も悪いが、傷ついてきている分、痛みを知っている律を選ぶとしたらという質問に「……難しい。この手の質問は、いつも迷うんです(笑)」と苦戦しながら、「やっぱりサトルは鈍感で、凜華は劇中でもたくさん傷つけられているので律かな?律みたいに相手がどう思っているかを考えようとする人のほうが好きですね」と、最後は“律”を選んだ。

最後に、本作をどのような作品にしたいかを改めて質問すると、「歴史のある日曜劇場ということ、人気原作での突然のヒロイン抜擢ということで、もちろんプレッシャーも感じました。でも、その反面、絶対に良い作品を作るぞという覚悟が生まれて、この作品は私にとって新しい一歩というか、分岐点になると思っています。いろいろな愛を描いている重厚な作品なので、完成させるのも、とても難しい作品でもありますが、だからこそ、ちゃんとみなさんの耳に、目に残るような、忘れられないような作品になるように願っています」と熱い想いを語った。