海老蔵が号泣会見「ずっと一緒にいたかった」

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歌舞伎俳優の市川海老蔵(39歳)が6月23日、妻でフリーアナウンサーの小林麻央さん(享年34)が亡くなったことを受け、都内で記者会見を行った。

海老蔵は昨日の様子について、「私は昨日も舞台でございまして、それまで麻耶さんと麻央のお母さんとずっと看病していました。私は舞台が終わったあとに、別の撮影がございまして、そのあとにロビーでまた別の稽古がございました。その時にお母さまからLINEが来たんですけど、僕は見ることができませんでした。1時間半ほど遅れて見たのが『具合が悪いから、お医者さんが来て、家族を呼んだほうがいい』という内容で急いで帰った」と説明。

自宅に帰ると「麻央はまだこの世にいてくれて、たまたま私が妻の側に座って、呼吸が苦しそうだったので、おとついまではしゃべれたんですけど、昨日はしゃべれずにいたんで…。これは本当に不思議な話ですけど、息を引き取る瞬間、私は見てました。その時これは本当に不思議なんですけど、愛してると言って…彼女が…その一言を言って…泣いちゃいますよね…その一言、愛してる…と言って、それでそのまま旅立ちました」と、息を引き取った瞬間について明かした。

「彼女が旅立つ間際に愛してる…“る”が聞こえたかどうかわからないですけど、旅立った…なんて言うんでしょうか、こんなに愛されていたのが、よく分かっていたんですけど、最後の最後まで愛してくれていたことに……なんとも言えませんね。すみません、昨日の今日で何も準備ができていなくて」と言葉を詰まらせる海老蔵。

自宅で看取ったことには「とても良かったと思います。すごく良かったなと。病院で、私は父を病院で亡くしているので、病院の時とは違う、家族の中で、家族と共に一緒に居られた時間というのは、かけがえのない時間を過ごせたと思います。子供たちも見てました」と語った。

「麻央さんの存在はどのようなものでしたか?」と聞かれると、「私を、どんな部分も、どこまでも、愛してくれていたんだなと。存在ってのは…存在ね…できればずっと一緒にいて、私のほうが先に逝って、彼女にはもっと幸せに、もっと楽しく家族やお友だちや、麻耶さん、お母さん、お父さん、私が成長していく過程をずっと見守ってもらいたかった存在です」。

子どもたちの様子については、「麗禾は昨日はずっと麻央のそばを離れませんでした。そして彼女の横でずっと寝ると言って寝てました。(亡くなったことを)認識はしてると思いますね。勸玄はまだ、分かっているんですけれど、分かっていないところもあって、今日の朝も麻央の横になっているところに、麻央の顔を触ったり、足をさすったり、そういうところを見ると、私が今後背負っていくもの、やらなくてはならないこと、子どもたちに対して、とても大きなものがある」と語った。

また、「元気になったら、彼女は、自分が歩んできた過程の病、乳がんやそれに伴う病に対して、自分が治ったらこうしたい、ああしたい、多くの人の救いになれるような存在に、と一所懸命闘病しました。それでブログも始めたんです。マスコミさんのおかげである意味公になって、有り難かったと思います。ブログというものをはじめて、同じ病の人たちと悲しみや喜びを分かち合う妻の姿は、私からすると、人ではないというか、すごい人だなというか、言い方おかしいですけど、とにかく総合的に教わったことは愛なんだと思います」と続けた。

そして「心残りだと思います。(子ども)二人のことについて、どうすれば良いんだろうって考えても答えが出なかったものだと思います。心配で心配でしょうがないんじゃないでしょうか」と、麻央さんの思いを代弁し、「これからお母さんって存在が彼女(麗禾ちゃん)や彼(勸玄くん)には非常に重要になってくるじゃないですか。それを失った…私は代わりになれないけれど、出来る限りのことはやっていくように思ってます」と語った。