株式会社リクルートテクノロジーズは6月15日(木)、新たな形のオープンイノベーションスペースを渋谷区広尾に開設させた。

これを記念して、オープニングレセプションが開催された。レセプションでは、エンジニアタレントとして活躍する池澤あやか氏と、リクルートテクノロジーズのCTO米谷修氏によるスペシャルセッションが行われ、エンジニアと研究開発の展望について意見が交わされた。

 

高価な研究機材をエンジニアのために無償で提供する施設

VRをはじめとする最先端の設備を無料で提供する施設として誕生したアドバンスドテクノロジーラボ。米谷氏の頭の中には、研究を志す学生や若手エンジニアが資金不足を理由に高価な機材を使った研究ができない現状をどうにかしたい、という想いがあったという。

今回オープンしたアドバンスドテクノロジーラボは、未来の研究を担う学生・エンジニアに開放されており、「客員研究員」として登録すれば無料で利用することができる。

同施設はテーマスペース、フリースペース、イベントスペースから構成される。テーマスペースには人の動きをデータとして取り込むモーションキャプチャースタジオ、バックパックPCを背負うことで動き回りながらVRを体験できる開発ルーム、VRの体感装置が設置されたクロマキー撮影ルームが用意され、これらは事前予約すれば、無料で利用することが可能だ。

 

池澤あやか氏「施設が無料だと人が集まりすぎて、使いたい機材が使えないのでは?」

スペシャルセッションでは、エンジニアタレントの池澤氏がアドバンスドテクノロジーラボについて誰もが気になる疑問を米谷氏にぶつけた。

「施設が無料だと人が集まりすぎて、使いたい機材が使えないのでは?」と池澤氏。

それに対する米谷氏の答えは、「それくらいこの施設の人気が出れば、こちらとしても喜ばしいこと。盛況であれば、土日の開館や第二のアドバンスドテクノロジーラボを開設することも検討する。」とのこと。

続いては、「施設・機材が全て無料ということは、成果物はリクルートのものになるのか?」という少し意地悪な質問。これに対して米谷氏は「成果物自体の権利は全てエンジニアにあり、当社は著作権等の一切の権利を主張しない」ときっぱり。しかも、客員研究員が開発・製作した成果物はアドバンスドテクノロジーラボのWebサイト「ATL SHOWCASE」にて公開・公表が可能とのこと。エンジニアにとっては研究も発表もできる一石二鳥の施設のようだ。

 

施設体験

スペシャルセッションの後は、池澤氏が実際に施設の機材を体験する一幕も。

4軸で回転することで高い没入感が得られるVRライドマシン「SIMVR」に乗り込み、四季の世界遺産ドライブを楽しんだ。

なお、同施設にはVR酔い測定器も用意されており、VRプログラムが酔いを引き起こさないかチェックしながら開発を進められる。VR研究に勤しむエンジニアにとっては至れり尽くせりの施設となりそうだ。

 

一般利用の利用は6/26(月)から

施設の実質的な開放は6/26(月)からとなる。現在はアドバンスドテクノロジーラボのWebサイト(http://atl.recruit-tech.co.jp/blog/4319/)にて事前登録を受け付けている段階だ。

アドバンスドテクノロジーラボは将来ビジネスに結び付く領域にフォーカスしているという。現在はVR機材が中心だが、今後はトレンドに合わせて幅広い機材・設備を導入していく考えだ。

ReadWrite[日本版]編集部
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