あらゆる年代で人気のヘアカラーリングは、髪の色を変えれば雰囲気が変わり、白髪染めで若々しくなり、今や欠かせないおしゃれの一つ。美容院だけでなく、自宅でも簡単にできるのが便利ですよね。消費者安全調査委員会によれば、約8割の人が3ヶ月に1回カラーリングをしているそうです。しかしカラーリング人気とともに増えているのが、ヘアカラーによるアレルギーなんです。

ヘアカラーでアレルギーが起こる理由

なぜアレルギーが起こるのでしょうか。人間には免疫システムが備わっており、外から体内に侵入したウイルスを攻撃して、体を守っています。しかしアレルギーになると、体にとって害ではないものにまで過剰反応してしまい、自分で自分の体を痛めつけるようになります。アレルギーの原因となりやすいものに埃や花粉、一部の食品、金属などがあります。それから薬品でアレルギーが起こることもあり、最近問題視されているのがヘアカラーによるアレルギーです。

ヘアーマニキュアよりもヘアカラーで起こりやすいアレルギー

カラーリングは永久染毛であるヘアカラーと、半永久染毛であるヘアーマニキュアに分けられます。一般にアレルギーが起こりやすいのは、ヘアカラーです。染毛剤に含まれる酸化染料がアレルギーの原因となります。ヘアカラーのメリットは、色落ちが少なく染色効果が長持ちすることです。しかしその分薬品の刺激が強く、特に酸化染料に含まれる過酸化水素水などはアレルギーを起こしやすい物質であると言われています。アレルギー症状はヘアカラーを行った後6時間〜半日たってではじめることが多く、頭皮や髪の生え際、額などにかゆみや赤み、ブツブツができるなど皮膚の異常が現れます。

一度アレルギー反応が出たら、ヘアカラーの使用をやめましょう

ヘアカラーの酸化染料が体に合わなければ、初めてヘアカラー使用した日にすぐアレルギーを起こす可能性があります。ヘアカラーを使用する際は、事前にパッチテストをすることをおすすめします。気をつけなければいけないのは、今までヘアカラーをしていて何も問題がなかったのに、急にアレルギーになる場合もあるということです。アレルギーの特徴として、一度でもアレルギー反応が出たら、その後はヘアカラーをするたびにアレルギーが起こるようになります。皮膚がちょっと痒くなる程度だから、と軽視してヘアカラーを使い続けると、アレルギー症状がひどくなっていき、長期間の治療が必要となることがあります。

またアナフィラシキーと呼ばれる、突如全身にアレルギー症状が出ることもあり、呼吸困難に陥ったり、血圧が下がり意識障害が起こることもあります。ヘアカラーでアレルギー反応が少しでも出た場合は、ヘアカラー剤を使用し続けることは大変危険です。アレルギー反応があったら、それ以後は酸化染料が含まれるカラーリング剤を使用してはいけないことを覚えておきましょう。アレルギーがあるけれど、どうしでも毛染めをしたいという方にはヘアーマニキュアがおすすめです。ヘアーマニキュアの染毛料は酸化染料を含まないからで。しかしヘアーマニキュアにもアレルギーを起こす可能性のある物質が含まれているので、使用する前にはパッチテストを行うようにしましょう。


writer:Akina