トヨタ社内の若手グループが中心となって進められてきた「空飛ぶクルマ」を開発するプロジェクト「CARTIVATOR」に、トヨタ自動車などグループ企業15社が資金を提供する方針であることが発表されました。開発が目指されているクルマはドローンのように複数のローターを持つタイプで、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの開会式での空飛ぶクルマによる聖火点灯を目指して開発を進めるとのことです。

トヨタグループ15社より、今後3年間で総額4,250万円の支援が決定 | CARTIVATOR / FLYING CAR PROJECT

http://cartivator.com/news/129

トヨタが「空飛ぶ車」開発に出資 東京五輪の聖火台目指す | NHKニュース

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170514/k10010981081000.html

「空飛ぶクルマ」離陸 トヨタが支援、20年の実用化目標  :日本経済新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXKASDZ08ICG_Z00C17A5MM8000/

支援を受けることが決定したのは、日本発の空飛ぶクルマの開発活動「CARTIVATOR(カーティベーター)」を運営する一般社団法人「CARTIVATOR Resource Management (CRM)」です。CARTIVATORは、若手技術者・ベンチャー関係者を中心に、空飛ぶクルマの開発を行う有志の活動で、この支援は、トヨタグループが創業より掲げている「モノづくりは人づくり」という考えのもと、日本の若手技術者による次代のクルマ製作を支援するために実現したものとのこと。

CARTIVATORではこれまでにもクラウドファンディングでの開発資金募集を行ってきましたが、15社からは3年間で総額4250万円の資金を得ることとなり、一定の安定した開発の土台が確保できたといえそうです。

5分の1スケールの試作機を持つ開発メンバー



実寸のモデルで安定性の検証なども行われている模様。車体の四隅に2対ずつ、合計8枚のローターを持つ設計になっています。



資金を提供するのは、豊田自動織機、トヨタ自動車、愛知製鋼、ジェイテクトなど名だたるトヨタ系の企業。



今回の決定に対し、CARTIVATOR開発活動代表の中村翼氏は、「本活動は、乗り物からもらった夢を次代に繋いでいきたいという想いの下、メンバーが業務外の時間を使い、『空飛ぶクルマ』という夢の乗り物を作ろうとするものです。聖火点灯の実現により、世界中の人々に夢と感動を与えるべく、日々開発を行っています。今回いただいた資金を基に、2018年末までに有人の試作機を完成させる予定です。ぜひ今後の私達の動きにご注目ください。そして一緒にやってみたいという方、仲間に入って夢を実現しましょう!」とリリースの中で記しています。

このニュースは日本国内にとどまらず、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、イスラエルなど海外でも広く報じられています。

Toyota joins the race to launch a flying car - UPI.com



Toyota 'backs flying car project' in Japan - BBC News



Fliegende Autos: Toyota investiert in Entwicklerteam Cartivator | t3n



Toyota поддержит проект летающего автомобиля Skydrive | discover24



טויוטה תממן פרויקט לפיתוח מכונית מעופפת