「日本の街はきれいだ」という文章を中国のネット上では毎日のように見かける。多くの文章が「チリ1つ落ちていない」、「ごみがどこにも見当たらない」といった表現を用いているが、それが誇張気味であることは日本で生活していればすぐに分かる。本当にチリ1つない清潔な場所しかなかったら、きっと多くの人が息苦しさを感じることだろう。(イメージ写真提供:(C)Richard Schneider/123RF)

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 「日本の街はきれいだ」という文章を中国のネット上では毎日のように見かける。多くの文章が「チリ1つ落ちていない」、「ごみがどこにも見当たらない」といった表現を用いているが、それが誇張気味であることは日本で生活していればすぐに分かる。本当にチリ1つない清潔な場所しかなかったら、きっと多くの人が息苦しさを感じることだろう。

 中国メディア・今日頭条は8日、日本にも汚れた場所があることを伝える記事を掲載した。記事が紹介したのは、昨年11月に喫煙所が撤去された渋谷駅のハチ公前広場の様子だ。

 記事は「これまで、日本は清潔、民度が高いといったことで世界の評判を集めていた。これは確かにそうであり、多くの場所はとても清潔である。しかし、手術室のようにチリ1つないということでもないのだ」と説明したうえで、喫煙スペース撤去後に生垣に夥しい数の吸い殻が落ちている様子を撮影した画像を紹介。「もはや捨てているというより、吸い殻を植えているような状況だ」と形容した。

 そのうえで「渋谷はショッピング、グルメをはじめ、街をぶらつくにはとてもいい場所である。しかし、駅前の環境ははっきり言って耐えられない。これは一体誰のせいなのか」としている。

 記事は「もう一度言うが、日本の大部分はとてもきれいで、道にはほとんどごみが落ちていない。しかし、輝く太陽があれば、暗い部分もあるもの。一部の中国人が言うようなチリ1つない状況では絶対にないのである」と結んでいる。

 誇張じみた文章は、中国では日常的に見受けられる。日本について紹介する文章もそうだ。「電車やバスが大幅に遅れることはない」「東京では渋滞が発生しない」など、例を挙げればきりがない。日本についてポジティブに紹介されること自体気分の悪いことではないが、できればもう少しリアルに紹介してもらいたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Richard Schneider/123RF)