得点にこそ絡めなかった柴崎だが、ヒールパスやノールックパスなど、持ち前の魅せるプレーを随所で披露した。写真:佐藤香織

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 灼熱のホームゲームで、柴崎岳を擁するテネリフェが快勝を飾った。
 
 リーガ・エスパニョーラ2部は5月7日(現地時間)、第37節を消化。6位に付けるテネリフェは中位のルーゴと対戦し、柴崎は左サイドハーフで2試合連続のスタメン出場を果たした。
 
 随所で攻撃の起点となり、CKとFKのキッカーをほぼすべて任され、ヒールパスやノールックパスなど“らしさ”も発揮。時折セカンドトップ気味に位置を取り、積極果敢にゴールを目ざした。1-1で迎えた76分、79分と立て続けにゴールチャンスを得たが決め切れず。地面を叩いて悔しさを表現した。
 
 試合は30分、テネリフェが先制。左サイドのカミーユの鋭いクロスを中央でサンスがダイビングヘッドで合わせた。48分にオウンゴールで一度は追いつかれるが、終盤の80分、途中出場のアーロンのシュートがポストを叩き、そのこぼれ球をロサーノが押し込んで勝ち越しに成功した。
 
 テネリフェは5試合ぶりに勝利を掴み、3位から6位が出場できる昇格プレーオフ進出に向け、大きな3ポイントを獲得した。
 
 2試合連続のフル出場を果たし、最後まで力強く攻撃陣をリード。地元サポーターからの大声援を背に戦った柴崎は試合後、「プレーオフが関わる大切な試合に勝つことができたので、いまは本当にホッとしている」と感想を語った。