【PTA】「無理に参加することはない」8割…保護者間のコミュニケーションをストレスなく乗り切るコツ

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先日、本サイト(ハピママ)にて、PTAに関して、「積極的に参加すべき」それとも「無理に参加することはない」か?というアンケートをとったところ、ざっくばらんな意見が多数寄せられました。

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PTAに関して、世間のママはどんな考えを持っているのでしょうか?

数々の意見のご紹介と、PTA活動をはじめ、保護者同士のコミュニケーションを良好にするコツをお伝えします。

PTAは積極的に参加すべきor無理に参加することはない・・・多数意見は?

PTAに関して、アンケートでは、79%の方が「無理に参加することはない」と答え、「積極的に参加すべき」と回答した方は、21%でした。

自由回答欄では、PTAに関して、「しんどい」「大変」といった言葉が多く見られました。

しかし、PTAは、『任意加入』といえど、園児や生徒数が少ない地域などでは特に、在学(在園)中に一度はやらなければ成り立たないといったところも多く、「やりたくないけれど、担任や前任者に頼まれたら逃れられない」ものであるわけですね。

PTA活動は、子どもを産み、育てていく過程で、多くのママにとって無関心・無関係ではいられないことの一つと言えるでしょう。

自由回答欄にいただいた意見を一部ご紹介します。

「積極的に参加すべき」(21%)と回答した方の意見

人とのつながりができる。うちは転勤族なので、顔見知り程度でも声をかける相手がいるとアウェー感が緩和されます。

しんどくないとは言いませんけど、楽しいこともいっぱいありますよ。行事の後、子どもたちに次々と「ありがとう〜!」って、手を振られながら、歩いていく。そんな楽しい光景もあることを知って欲しいですね。

学校に足を運ぶことで、通常なら見る機会のない学校の様子を知ることができます。

小学校のPTA副会長をやっています。仕事も管理職です。ほぼ毎日サービス残業したうえで、副会長の仕事をしています。大変です。大変じゃないわけがない!
けど、得るものも多く、仕事の効率性も上がった気がします。無駄を省けるようになりました。副会長の任期が終わったら、空いた時間をどうしようか、考えています。また、先生たちとの飲み会も先生方の本音が見え隠れして結構、楽しかったですよ。

役員をするとたしかに大変でした。親の介護と子どもの習い事とか忙しくて体がもう一つあればと思うことも。でも、家では見れない子どもの顔が役員をすることで見られたり、先生とも仲良くなれ、色んな話をする機会にめぐまれました。

私は積極的に参加したい派です。子どもに関する情報を得られたりママ友の幅が広がるのでメリットがある。しかし、働かないと生活が成り立たない家庭もあるのだから、そこはあくまで任意でやるべき。

「無理に参加することはない」(79%)と回答した方の意見

いろんな事情があるのだから無理して参加しなくてもいいと思う。参加できるときに参加すればいいと思う。自分は、参加して良かったと思う。

息子が小学校に上がるころ、仕事の忙しさと一緒に暮らす母のうつに悩まされ、自分自身もうつを発症してしまいました。そんな中で、他人とのコミュニケーションが上手く取れるわけもなく、強制的にかり出されるPTAは苦痛以外の何物でもありませんでした。

子どもの在学中に必ず1回はしなければならないというルールになっている。フルタイムで仕事をしている人間にとって、月1度半休をとらなければならない上、自分が委員になっている以外のPTA イベントにも出席しなければならない等、任意といいながら拒否を許さない実質的強制が負担でならない。

人付き合いが苦手なので、本当にストレスだった。

保護者間のコミュニケーションをストレスなく乗り切るコツは?

PTAに関して伺った意見の中で、大変だったと答えた方の理由として、「仕事や介護がある」という時間的な問題以外に、「人との付き合いが苦手でストレス」「付き合いがめんどう」といったコミュニケーションに関する問題も多く挙げられていました。

「人付き合いが苦手なのにPTAになってしまった…」と不安に思っているママに、これからのPTA活動や保護者同士のコミュニケーションをできるだけストレスなく、良好にするコツについてお伝えします。

1. 自己開示をする

もし人付き合いやコミュニケーションが苦手で不安に思っているなら、あえて最初の自己紹介の段階などで、「実は私、人付き合いが苦手で、すごく緊張しています…」と伝えましょう。

自分の弱点や欠点をあえてさらけ出すことを、心理学で『自己開示』といいます。自己開示をすると、心がとても楽になります。また、人は、自己開示をしてくれた人には「力になってあげたい」と思うものです。そして、「自分も心を開こう」と思います。

2. “自分”ではなく“相手”に焦点を当てる

人付き合いやコミュニケーションが苦手な方は、何気ない雑談のときなど、「なにを話そう?」と、自分が話すことに意識を向けてしまいがち。

しかし、コミュニケーションは、『後出しジャンケン』がうまくいくコツです。“自分がなにを話すか”に焦点を当てるのではなく、まずは“相手に話してもらうこと”に焦点を当てましょう。人は、自分の話に耳を傾けてくれる人に好感を持ちます。

3. 感謝の気持ちを伝える

仕事や介護などで、事情があって参加できないときなども出てくるでしょう。そんなときは、「すいません・・・」と謝るだけでなく、「ありがとうございます!」「助かります!」と感謝の気持ちを伝えましょう。

「○○さんのおかげで助かりました」など名前を言いながら伝えると、相手の承認欲求がより満たされます。謝るだけでなく、上手に感謝できる人が、人の心を掴むのです。

まとめ

PTA活動は本当に大変です。今の時代に合うように、制度自体、見直していかなければならないでしょう。

しかし、大変なことだけでなく、みなさんの意見にもあったように、メリットもたくさんあります。今回、PTAになってしまい不安に思っていらっしゃるママがいたら、どうかプラス面にも目を向けてみてほしいと思います。

そして、もし「今回PTAに選ばれなくてよかった〜」とホッとされているママがいたら、今回PTAになってくれたママには、行事などで「お疲れ様です」「いつもありがとうございます」などと声をかけてほしいと思います。

私自身、昨年、幼稚園で役員をはじめて経験して、縁日の準備や運動会のお手伝いなどをしていたときに、他のママさんたちの優しい言葉に、とても励まされ、嬉しい気持ちになりました。

仕事、介護、一人親…みんななんらかの事情を抱えながらも、「子どもたちのためなら」「学校(幼稚園)のためなら」という気持ちでやっているということを、忘れないでいてほしいと思います。