マンションからの転落事故が後を絶たない。自殺による飛び降りを除けば、転落事故の当事者の多くは幼い子どもたちである。もちろん日本だけではなく、集合住宅に住むケースがほとんどの中国でも幼児や児童の転落事故は大きな社会問題だ。(イメージ写真提供:(C)ziggymars /123RF)

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 マンションからの転落事故が後を絶たない。自殺による飛び降りを除けば、転落事故の当事者の多くは幼い子どもたちである。もちろん日本だけではなく、集合住宅に住むケースがほとんどの中国でも幼児や児童の転落事故は大きな社会問題だ。

 中国メディア・光明網は22日、1歳8カ月の男児が高層マンションの15階から地面に転落する事故が発生したと報じた。記事によると、事故は現地時間22日午前に湖南省婁底市の新築高層マンションで発生したという。

 この日、1歳8カ月の幼児とその父親、祖父が15階にある内装工事中の新居の見学に訪れた。新居の窓はまだ窓枠だけでガラスが取り付けられておらず、父親らが目を離した隙に幼児が窓から転落してしまったようだ。幼児はそのまま地面まで落下、救急車で病院に搬送された。

 50メートルという高さからの転落だったが、男児はかすり傷と腸骨の骨折で済み、内臓にはダメージがなかったとのこと。現場は舗装されていないぬかるみで、転落した際にできたくぼみがはっきりと残っていたが、目撃者によると幼児は転落後に血を流すこともなく大声で泣いていたという。記事は、診察にあたった医師が「これは正直、奇跡としか言いようがない。落ちたのが柔らかい地面だったこと、寒かったために服を着こんでいたことで衝撃が和らげられたのではないか」と語ったことを伝えている。

 窓ガラスのない高層の部屋に小さい子を連れて行くことに疑問を抱かざるを得ない。同省では先月にも長沙市で2歳の男児が18階の窓ガラス未装着の部屋から転落して死亡する事故が起きていたという。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)ziggymars /123RF)