ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ【写真:藤浦一都】

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初のフルメンバーオーダーも、工藤監督「まだわかりません」

 WBC組が合流して初の試合となった25日の広島戦。内川聖一、松田宣浩、デスパイネが名を連ねたスタメン発表にヤフオクドームの観客が沸いた。1番、2番は今宮健太、本多雄一の二遊間コンビ。3番に柳田悠岐、4番に内川、5番にデスパイネを置き、6番・中村晃、7番・松田と続く打順だ。

 この打順が2017年型オーダーの1つの基本形と思われるが、工藤公康監督は「まだわかりません」とやんわり否定。

「今日はバッティングコーチが『こういう順番でいきます』と決めた打順。シーズンに入ってもこの通りの打順でいくかどうかはわかりません」

 それでも報道陣に対して「みなさんが見てどうでしたでしょうか? いい感じの打線でした?」と問いかけるなど、終始明るい表情だったところをみると、開幕の打順が大きく変わることはなさそうだ。

この日初合流のデスパイネは「打球の速さ、角度は凄い」

 また、この日合流したデスパイネについては「打球の速さ、角度は凄いものがある。練習を見ていてもライナー性の打球を打っていくバッターなので、(角度が)上がればホームランになるという印象」と語った。

 この試合のWBC組は、松田が2打数ノーヒット、内川が2打数1安打、デスパイネが3打数1安打で途中交代。

「(WBC組は)今日打席に立ったばかりだし、時差ボケもあるだろうから今がベストの状態だとは思っていない。明日も何打席か打つことになるだろうけど、シーズン開幕に合わせてくれたらと思う」

 果たして開幕戦で、どのようなオーダーが組まれるのか。その答えは6日後に明らかになる。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura