フジテレビ「アナと雪の女王」のED“内輪ウケ”演出に視聴者が騒然

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 フジテレビが満を持して送り出した注目番組がまたしても物議を醸している。“地上波初”として4日夜に放送されたディズニーの劇場公開映画『アナと雪の女王』(2013年・米)のエンディングの演出・編集手法に視聴者からの批判が集まっている。

 問題となっているのは映画本編終了後に挿入された、まさかの“フジテレビ版エンディング”だった。ノーカット放送と大々的にうたっておきながら実際に放送されたのは、May Jが歌う.『Let It Go』を大幅カットしてフジテレビのアナウンサー陣や子ども、お笑い芸人らが歌うつなぐという不可解なエンドロール。さらには、“アナ雪”とまったく関係がないフジテレビが制作する映画の出演俳優まで登場させるなど宣伝色も強く、感動の余韻に浸ることも許されなかった視聴者からは怒りの声が渦巻いた。

「視聴率低迷が続くフジテレビにとって、土曜日の夜はまさに鬼門でした。この日は夕方の『ミュージックフェア』から“アナ雪スペシャルプログラム”に変更し、数字が取れない『超ハマる!爆笑キャラパレード』や『めちゃイケ』なども休止して、アナ雪の直前番組で盛り立てていた。しかし、放送終了直後にはフジテレビの公式ツイッターアカウントには批判の声が殺到する結果に。”アナ雪”という注目コンテンツで気合いが入りすぎたのか、制作側の演出が完全に空回りした格好です」(スポーツ紙記者)

“アナ雪”の放送を楽しみにしていた多くの視聴者にしても、まさか感動のエンディングでフジ特有の内輪ウケ映像を見せられるとは思わなかったはず。そろそろフジテレビは「視聴者ファースト」に立ち返ってみてはどうだろうか。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。