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『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)から誕生した政治家2人といえば、丸山和也氏と橋下徹氏です。片や参議院議員、片や大阪府知事並びに大阪市長。タレント弁護士として弄られてたところから、あれよあれよという間に政界へ進出してニュース映像に登場したときなどは、世の面白さを体感したものです。

しかし、意外性という意味では、蓮舫氏と東国原英夫氏には敵わないでしょう。それぞれが民進党の代表と宮崎県知事という、華々しい政治家としてのキャリアを歩んだ前は、ビートたけしがMCを務めたバラエティ『スーパージョッキー』の人気コーナー『熱湯コマーシャル』に出演。あられもない姿のまま、無理やり熱湯風呂に入れられていたのですから。

たけしと熱湯風呂に入湯していた蓮舫


「オレと一緒に熱湯風呂に水着着て入ってたのに、何言ってんだ!スーツに襟立てて、スナックのママみたいな格好して」

今から7年ほど前、当時「事業仕分け」で世間を騒がせていた蓮舫氏に対し、たけしがこんなようなことを言っていました。『スーパージョッキー』で共演していた彼にとっては、彼女が“先生”呼ばわりされ、不似合いな服装で国事に臨んでいる姿が、可笑しく映ったのでしょうか。

飯島直子、辺見えみりも歴任! 『熱湯コマーシャル』のアシスタント


『熱湯コマーシャル』で蓮舫氏がたけしと共演していたのは、かれこれ25年以上も前のこと。

そもそも、『熱湯コマーシャル』とは、写真集やCDなどを宣伝する目的で番組にやってきた芸能人が、「熱湯ルーレット」によって入浴者を決め、選ばれた人が熱湯につかっていた時間分(最大30秒)だけ、CMをできるという趣旨の企画。
このコーナーの進行役・ガダルカナルタカのアシスタントを務めていたのが、当時20代前半だった蓮舫氏であり、彼女が降板した後は飯島直子、佐藤藍子、山田まりや、辺見えみりなどが歴任していました。

多くの男性が熱視線を送った生着替えタイム


この『熱湯コマーシャル』最大の見せ場といえば、やはり生着替えタイムでしょう。天井から吊られたカーテン囲みの簡易脱衣室。この中でルーレットにより選ばれた人間は水着などに着替えていくのですが、制限時間をオーバーすると自動的にカーテンが落下。着替えが終わっていようが、途中だろうが、問答無用でありのままの姿を晒さなければならないのです。

そのため、女性タレントがこの生着替えにチャレンジするとき、"ポロリ"的ハプニングを期待した世の男性諸氏が、固唾を呑んでその動向を見守ったものです。

タカに説得されて女子アナが水着姿に


ちなみこのコーナー、CMをしたいタレント自らが熱湯につかることもあったものの、そこはルーレット次第。たけしや軍団のメンバー、アシスタントなどのレギュラー出演者が当たりをひき、他人のPR活動のため駆り出されるというシーンが、度々見受けられました。蓮舫氏も度々その犠牲になっていたのは前述した通りです。

1993年にはなんと、薮本雅子アナウンサー(当時)が熱湯ルーレットに当たってしまい、タカから説得された挙句、「お給料上げてもらえるのかしら?」と渋々ながら水着姿になるという一幕も。いうまでもなく、局アナは芸能人ではなく、放送局勤めの会社員です。にも関わらず、お色気タレントさながらに生着替えをして、水着で入湯するなんて……。もし今、こんなシーンが民放のお昼に放送されたら、大炎上すること間違いありません。

他にも、軍団メンバーが全裸で走り回ったり、ゲストとして来た当時中学生のSPEEDを入湯させようと企てたりと、色々とカオスだった『熱湯コマーシャル』。こんな良くも悪くも壊れた企画、もう二度とお目にかかることはできないでしょう。
(こじへい)

※イメージ画像はamazonよりゴールデン☆ベスト ビートたけし