試合から2日が経っても、まだインテルの怒りは収まらないようだ。判定が物議を醸した5日のユヴェントス戦で、テレビ中継では放送されなかった不利な場面があったと主張している。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。

リーグ戦7連勝中だったインテルは、宿敵ユヴェントスに敵地で0-1と敗れた。だが、マウロ・イカルディらに対するファウルが取られなかったと主張。ステファノ・ピオリ監督は試合後、少なくとも2つのPKが与えられるべきだったとニコラ・リッツォーリ主審のレフェリングを批判した。

選手たちのいら立ちはそれ以上だ。イヴァン・ペリシッチは終了間際に抗議して一発退場となり、イカルディは試合終了の笛が鳴るとボールをリッツォーリ主審に向けて蹴り、さらに同主審や副審と言い争った。ペリシッチとイカルディには2試合の出場停止処分が科され、インテルは異議を申し立てている。

インテリスタが不満をぶつけ、ユヴェンティーノが反論している5日の試合のレフェリングだが、インテル側にはまだ矛を収めるつもりがないようだ。7日、公式チャンネルで新たな映像を紹介した。後半途中のある場面の映像だ。試合中はテレビ局がリプレイを流したため分からなかったという。


問題の映像は、ペリシッチがオフサイドを取られ、ユーヴェにFKが与えられた場面。ジョルジョ・キエッリーニがジャンルイジ・ブッフォンに向けてパスを出したが、ボールが弱く、イカルディに渡ってしまったというシーンだ。プレー続行なら、インテルが楽に同点に追いつく絶好機となる。

だが、リッツォーリ主審は笛を吹き、FKのやり直しを命じた。イカルディは不満を訴えながら、ボールをキエッリーニに戻す。キエッリーニは何事もなかったかのように味方にパスを出した。インテルサイドはこの場面について、リッツォーリ主審がプレーをやり直させたのは不当だったと訴えている。

チャンピオンズリーグやワールドカップの決勝でも笛を吹き、世界有数の審判として知られるリッツォーリ主審。だが、イタリアでは同主審のレフェリングが大きく騒がれている。