スペイン・マドリードで開催された人型ロボットの国際会議で、ロボットハンドに指を近付ける男性(2014年11月19日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ロボットとセックスできる時代はすぐそこまで来ている──昨年末に英ロンドン(London)で開催された、人型ロボット(ヒューマノイド)との関係に関する倫理基準について話し合う国際会議で、ある専門家はこう語った。

 映画『エクス・マキナ』や米ドラマ「ウエストワールド」などを見ても分かるように、「セックスボット(sexbot)」と呼ばれるロボットのセックスパートナーは最近のSF作品では定番の題材だ。

 だが一部の専門家たちは、セックスボットはもはやSF世界の話ではないと考えている。今年中には、人間のセックスの相手をするようにプログラミングされた、金属とゴムと樹脂製のセックスボットが現実世界に登場するというのだ。

「セックスボットの第一号の誕生に伴い、ロボットとのセックスは2017年中には現実になる」と、人工知能(AI)の専門家デービッド・レビー(David Levy)氏はロンドン大学ゴールドスミスカレッジ(Goldsmiths, University of London)で開催された「ロボットとの愛とセックスに関する国際会議」で語った。

 この会議では、物理的に離れた場所にいるカップルのキスの感覚を共有できる装置「キッセンジャー(Kissenger)」など、最新の大人の玩具もいくつか紹介された。

 米カリフォルニア(California)州を拠点とする企業アビス・クリエーションズ(Abyss Creations)は今年、人間のように話したり動いたりするリアルさを売りにしたセックスボットを売り出すという。

 英イングランド(England)北東部サンダーランド大学(University of Sunderland)でコンピューターサイエンスを教えるリン・ホール(Lynne Hall)氏はこの会議で、ロボットとの「性交渉は素晴らしい体験」になり得ると主張した。「ロボットとのセックスには多くのメリットがある。病気に感染する心配がないので安全でもあり、主導権を握ることもできる」

 同氏は一方で、ロボットとのセックスが人間とのセックスに取って代わられることはないだろうとの考えを示している。

■「あなたならロボットを恋人にする?」

 一方、レビー氏は、論理的な展開として、次はロボットとの結婚も起こり得ると語った。「ロボットとのセックスが普通になるにつれて、ロボットとの結婚は非常に現実味を帯びてくるだろう」として、早くて2050年にはロボットとの結婚を考える人々も出てくるはずだと主張する。

 未来のロボットは「我慢強くて優しくて愛らしいものになる」とレビー氏は言う。「嫉妬や自慢、傲慢(ごうまん)、無礼な態度とは無縁だ。わざとプログラミングするなら別だが」「こうしたすべての性質を可能にするソフトウエアは数十年以内に開発される可能性が高い」

 同氏はまた、近年は「ロボットとのセックスや愛を受け入れる人が増えている」と指摘した。

 しかし、今のところはまだ、多くの人々にとってヒューマノイドとの性的な関係は現実離れしたもののようだ。

 シティ大学ロンドン(City University London)とマレーシアのイマジニアリング研究所(Imagineering Institute)が共同で行った試験的な調査で、セックスボットに愛情を感じ得るかなど、セックスボットの捉え方に関するアンケートを行ったところ、多くの人が人間がロボットに引き付けられる可能性はあるとの見方を示した。

 だが、シティ大学ロンドンでキッセンジャーの開発に携わった博士課程の学生、エマ・ヤン・ジャン(Emma Yann Zhang)氏によれば、「あなたならロボットを恋人にしますか?」という質問には大半の人が「ノー」と答えたという。

 レビー氏が示唆するように人間とロボットとの愛を受け入れたとしても、いざ自分がロボットと付き合うかと言えば、そこまでの変化は当分起きそうにないとホール氏は言う。

 一方で、AIに大きな期待を寄せる人々は、今年のいつごろ新世代のセックスボットが市場に出るのかと熱い視線を送っている。
【翻訳編集】AFPBB News