野菜が高い…!節約しながら栄養たっぷり「鍋料理」のつくりかた

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天候不順で、一部の野菜の高騰が続いています。

東京都中央卸売市場によると、野菜の取り扱いが多い大田市場の11月第1週の卸値は、相対取引で白菜が前年同期比2.4倍、ネギは1.5倍。大根は1.8倍、キャベツとホウレンソウは2倍とのこと。9〜10月に日照時間が少なかったことや台風が相次いだ余波で全体的に高騰が続いている模様。少し落ち着いたものの、その波は年を明けてもまだ続いていますね。

 「ヘルシーで温まる鍋料理でも……」と、思いたいところですが、特に葉野菜の高騰がお財布に厳しく、足踏みしてしまいますよね。しかし、だからといって野菜を食べないわけにはいきません。

健康維持のため、栄養バランスを整えるためにも、野菜はぜひとも食べたいですよね。

そこで、今回は管理栄養士である筆者が、なるべくコスパの高い食材で栄養バランスのとれた“節約鍋料理”をつくるコツをご紹介します。

■野菜高騰に負けない!節約&栄養価アップの鍋料理のコツ 

(1)キノコ、もやし、豆苗をたっぷり

葉物の野菜が高騰するときでも、キノコは工場栽培のため価格に影響を受けにくいのです。

またキノコを鍋に入れることにより、野菜で摂取したかった“食物繊維”や“カリウム”を摂取することができます。

また鍋にキノコを入れることによって、低カロリーで食べ応えが有るため、ダイエット効果も期待できますよ。

(2)「冷凍野菜」や「乾物食材」を使おう

野菜が高騰しているときには値段が比較的安定している“冷凍野菜”を活用するという方法もあります。

例えば、冷凍のホウレンソウなどは、100均でも手に入れることができますし、汁物料理に向いているため鍋料理にはおススメ!

また、最近は“乾燥キャベツ”や“乾燥小松菜”などの乾燥野菜もスーパーで手に入れることができます。

これら乾燥野菜は、生の野菜に比べビタミンCなどは製造の過程で減少していますが、乾燥させることで日本人が不足しがちなビタミンDなどは増加していることもあるため、栄養補給としても普段使いしたい食材ですね。

いかがでしたか? 風邪をひきやすくなる冬に食べたくなる“あったか鍋”、生野菜以外でも、乾燥や冷凍など価格高騰に左右されない野菜を上手に使って、美味しく栄養バランスのとれたオリジナル鍋をつくりましょう!

【参考】 

※ レタス1玉98円は無理? 野菜高値はまだ続く - 東洋経済オンライン

【画像】

※ Fast&Slow / shutterstock

【筆者略歴】

食育子

管理栄養士。学生時代に太っていた事がきっかけで食に興味を持ち、管理栄養士の道へ。病院栄養士の経験を経て独立。現在は栄養専門学校講師やラジオMCなどを務める。