学生の窓口編集部

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北海道から沖縄県まで、日本国内には是非とも訪れたいさまざまな観光スポットが存在します。中には過去の旅行などから、"お気に入りの場所"をいくつか決めている方もいるでしょう。そうしたスポットの選定基準として、『素晴らしい景色』を挙げる方は少なくないはず。そうした景色を眺めていると、時間の流れを忘れ、まるで心が洗われるかのような気持ちになります。

ここではそんな景色を見ることのできる絶景スポットを、旅に関わる取材・執筆を多数行ってきた筆者が13ヶ所に厳選してご紹介します。まだ行ったことのない場所があれば、次の旅行先として検討してみてはいかがでしょうか。ひとり旅や家族旅行はもちろん、友人・恋人と訪れるのにもおすすめのスポットばかり。ぜひ、参考にしてみてください。

1)美しい夜景を眺める『藻岩山』(北海道)

2015年に決定した日本国内における『新三大夜景』。神戸・札幌・長崎が選出されていますが、中でもアクセス等を踏まえてオススメなのが、札幌の藻岩山です。藻岩山にはロープウェイがあるほか、車で行くことも可能。さらに登山道も複数あるため、自然を楽しみながら歩いて向かうのも良いでしょう。

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なお、冬場なれば近くの『大通公園』などで雪まつりも行われます。冬になえると登山道や自動車道は閉鎖されます、ロープウェイなら登ることが可能。寒空の下、冬の夜景を眺めるのもまた貴重な機会になるはずです。

札幌もいわ山ロープウェイ山麓事務所
住所:〒064-0942 札幌市中央区伏見5丁目3番7号

2)紅葉の季節に出かけたい『鳴子峡』(宮城県)

奥の細道湯けむりライン・鳴子温泉駅から約4km。車はもちろん、"奥の細道"の一部を通りながら散策しつつ歩いて向かうのも良いでしょう。見晴台のあるレストハウスでは、食事や買い物もできます。

鳴子峡は秋になると見事な紅葉が広がるため、時期を狙ってスケジュールを組むのがオススメ。鳴子峡の絶景を堪能した後は、鳴子温泉で温まるという流れも。きっと特別な時間が楽しめます。

鳴子温泉郷観光協会
住所:〒989-6823 宮城県大崎市鳴子温泉字湯元2-1
電話:0229-82-2102

3)日本で唯一の砂漠『大島・裏砂漠』(東京都)

砂漠といえば、サハラ砂漠など海外をイメージする方が多いのではないでしょか。実は、日本にも砂漠が1箇所のみ存在します。それが、東京都に属する離島・大島にある『裏砂漠』です。いわゆる砂が広がった砂漠とは異なり、裏砂漠は三原山の噴火によって噴出した"石"で構成されたもの。足元をゴツゴツとした黒い石が埋め尽くします。その景色は、他では見られません。

なお、大島は東京都港区にある竹芝桟橋から、ジェットフェリーで約1時間45分。そのほか、下田・熱海・伊東・横浜からフェリーが出ており、羽田と調布からは飛行機でも訪れることが可能です。

一般社団法人大島観光協会
住所:〒100-0101 東京都大島町元町1-3-3

4)日本最西端の島で夕日鑑賞『日本最後の夕日が見える丘』(沖縄県与那国島)

日本最西端の島・与那国島。沖縄県に属する離島で、那覇空港もしくは新石垣空港から飛行機、もしくは石垣島よりフェリーで行くことができます。そのため、島へのアクセスはさほど困難ではありません。

そんな与那国島には、国内最西端であるということから、日本でもっとも最後に夕日を見ることのできる場所があります。与那国空港から約4.5kmのため、自転車や徒歩でも向かうことが可能。もちろん、レンタカー等があれば便利でしょう。与那国島は海に沿って1周しても30km未満という距離のため、気軽に島内を見て回ることができます。青い海と空を眺めていると、次第に水平線へと日が沈みはじめ美しい夕日が。天候に恵まれれば、台湾が見えることもあるのだとか。まさに、与那国島を訪れなければ見られない絶景です。

与那国町役場
住所:〒907-1801沖縄県八重山郡与那国町字与那国129

5)湾に沿って建築の連なる『伊根湾舟屋群』(京都府)

京都府の北部、日本海に面した場所にある伊根湾。そこに、海面に沿うようにして約230棟もの建築が立ち並んでいます。これは『伊根湾舟屋群』と呼ばれる建造物。

の海面すれすれに、230余棟が建ち並んでいる舟屋群で、伝統的建造物。1階には、船揚場や物置・作業場があり、出漁の準備、漁具の手入れ、魚干物の乾場や農産物の置き場など、幅広く活用されている。2階は居室や民宿といった生活の場となっている。舟屋は、江戸時代中期頃から存在しているものと推測されている。漁村としては全国で初めて、「伊根浦」の選定名で、国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けている。NHK朝の連ドラ「ええにょぼ」の舞台の地となったことでも知られる。

伊根町観光協会
住所:〒626-0424 京都府与謝郡伊根町字亀島459 道の駅「舟屋の里伊根」公園内

6)山頂に溜まったエメラルドグリーンの水『蔵王・御釜』(宮城県)


宮城県遠刈田群にある蔵王。度重なる噴火によって、火口にできた円形の火口湖が『御釜』です。エメラルドグリーンの湖は一見の価値あり。ただし蔵王山頂は天候が変わりやすく、晴れていたのにすぐ雲が掛かって御釜が見えなくなるということも。逆に到着した際に見えていなくても、時間が経つとその姿を見せてくれるかもしれません。レストハウスもあるので、食事などしながらときどき様子を確認してみるのも良いでしょう。

御釜には車のほか、バスで行くことができます。なお、道中に通過する蔵王ハイラインは有料なので、車の場合には注意しましょう。また、蔵王エコーラインは冬季(11月上旬〜4月上旬)が通行止め。御釜を観に行くことはできません。開通のタイミングは雪解けの状況によるため、年によって異なりますので、事前に確認しておくと安心です。尚、御釜までは登山道も用意されています。

蔵王町観光案内所
住所:〒989-0912 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉仲町33番地

7)日本一の富士山を眺める人気スポット『パノラマ台』(山梨県)

国内旅行では、やはり外せないのが富士山。日本一の高さを誇る富士山は、人気の写真スポットがたくさんあります。角度によって見える姿も異なるため、お時間のある方は車などで、いろんなスポットを巡ってみると良いでしょう。

中でも特にオススメなのが、富士山を山中湖と一緒に撮影できる『パノラマ台』。車があれば、山中湖の湖畔からすぐに到着します。あるいは、富士山駅からバスの利用も可能。バス停から少し距離がありますが、『三国山ハイキングコース入口』のバス停まで行き、30分ほど歩くとパノラマ台があります。

山中湖村役場観光課
住所:〒401-0595 山梨県南都留郡山中湖村山中237-1

8)映画の舞台にもなった荘厳な自然『屋久島・白谷雲水狭』(鹿児島県)

1993年に世界遺産として認定された屋久島。縄文杉や屋久杉をはじめ、自然遺産の溢れる鹿児島県の離島です。その中でもぜひ訪れたいのが、映画『もののけ姫』のモデルになったとされる『白谷雲水狭』です。足を踏み入れれば、そこには目を見張るほどに美しく荘厳な照葉樹や屋久杉が。トレッキングコースとしても有名なため、多くの観光客がその自然を楽しもうと訪れます。白谷雲水狭の入り口までバスが出ているので、アクセス環境も比較的良好と言えるでしょう。入り口付近には駐車場も設けられています。

弥生杉や苔むす森、太鼓岩など、遊歩道を進めばさまざまなスポットに巡り会います。ただそこにいるだけで、タイムスリップしたような錯覚さえ感じるのではないでしょうか。なお、道中には岩場や渓谷などもあるので、散策する場合には動きやすい服装で向かうようにしてください。

公益社団法人屋久島観光協
住所:〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田310-1

9)農村の生活と歴史が作り上げた『遊子水荷浦の段畑』(愛媛県)

高さ・幅ともに約1mにまで及ぶ段々畑。『日本農村百景』のほか、2007年には『国の重要文化的景観』にも選定された場所です。目の前には青々とした宇和海を望む絶景。段の先は高い石垣にまで届き、農村での生活とその歴史が垣間見える景色です。

宇和島市観光協会
住所:〒798-0006 宇和島市弁天町1丁目318-16

10)見るは素晴らしく、渡るは度胸のいる『夢の吊り橋』(静岡県)

国内において『21世紀に残したい日本の自然100選』『新日本観光百選』に選ばれている寸又峡。そこに流れる寸又川にある大間ダムに架けられているのが『夢の吊り橋』です。その長さは90m、そして高さ8mにも及ぶ鉄線吊り橋。「橋の中央で恋の願いをすると叶う」という伝説があり、カップルや女性に人気のスポットでもあります。

『夢の吊り橋』には寸又峡温泉から遊歩道を歩くと到着。大自然の中、ハイキングを楽しみつつ向かうと良いでしょう。ゆったり歩いても2時間前後です。コバルトブルーの寸又峡とそれに掛かる吊り橋は、その景色だけでも十分に見る価値あり。もちろん吊り橋は渡ることができますが、歩行用の板は両側下が見えるようになっています。それなりに揺れますので、渡るのは度胸がひつようかもしれません。

寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合
住所:〒428-0411静岡県榛原郡川根本町寸又峡温泉

11)有名だけど欠かせない文化財『清水寺』(京都府)


誰もが知る京都の名所・清水寺。1年を通して国内外から大勢の観光客が集まり、世界遺産にも登録されているスポットです。定番中の定番ですが、だからこそ欠かせない場所といえるでしょう。いわゆる"清水の舞台"から見下ろす景観はもちろんですが、阿弥陀堂付近からの展望もおすすめ。紅葉の季節、あるいはライトアップされた夜景など、季節・時間によってさまざまな姿を見せてくれます。

清水寺へのアクセスはバスが便利。ただし、市内には寺院をはじめさまざまな観光スポットが点在しています。清水五条駅や七条駅、あるいは京都駅から、散歩がてら向かってみるのも良いかもしれません。

音羽山清水寺
住所:〒605‐0862 京都市東山区清水一丁目

12)日本海へと続く広大な棚田『白米千枚田』(石川県)

日本海に面して作られた棚田。約18平方メートルの小さな水田が1004枚も斜面に連なり、海岸へと続いています。その景観は『日本の棚田百選』『国指定文化財名勝』にも選ばれるほど。夕日が沈む時間帯になると、棚田の水面が紅色に照らされ、なんとも幻想的な景色に変わります。また、クリスマス時期には棚田をライトアップするイルミネーションが行われるなど、季節を変えて訪れたくなる絶景スポットと言えるでしょう。

輪島市交流政策部観光課
住所:〒928-8525 石川県輪島市二ツ屋町2字29番地

13)海風を感じながら太平洋を一望できる公園『知念岬公園』(沖縄県)

沖縄本島の南東部・南城市にある『知念岬公園』。太平洋に面しており、眼前にコバルトブルーの美しい海を眺めることができます。園内には東屋や遊歩道が設けられており、子連れで遊びに訪れたり、散歩を楽しんだりするのにも最適でしょう。天候に恵まれれば、公園からは神の島と呼ばれる久高島も見ることができます。

『知念岬公園』までのアクセスは車が便利。那覇空港からは約1時間です。路線バスも出ていますので、特に途中で立ち寄る場所がなければ、バス移動でも良いでしょう。遥か彼方の水平線を眺めていると、時の流れを忘れてゆったりと過ごすことができるはずです。

南城市役所観光商工課
住所:〒901-0695 南城市玉城字富里143番地

「行ってみたい!」と思える絶景スポットはありましたか?日本には、知る人ぞ知る素晴らしい絶景スポットが溢れています。ここでご紹介したのは、そのごく一部に過ぎません。有名スポットでなくとも、ふと気になった道を進んでみるだけで、思わぬ絶景に出会えることさえあるのです。あるいは同じ場所でも、季節が変わることで違った景色を見せてくれることでしょう。例えば夕焼け・夜景の素晴らしい場所であれば、夕方から滞在しその景色の変化を目に焼き付けるのも良いかもしれません。各地を回りながら、自分の中でのNo.1スポットを見つけてみてください。

執筆者:三河 賢文(ナレッジ・リンクス)
場所を選ばない働き方を実践する"走る"フリーライター。自らの脚で全国各地を走り回り、スポーツや旅に関わる取材・執筆を広く手がける。そのほか、ITやビジネス、子育て等に関する実績も多数。