デヴィッド・イェーツ監督とエディ・レッドメイン
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 映画『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のデヴィッド・イェーツ監督とプロデューサーのデヴィッド・ハイマンが来日し、今後のシリーズについて語った。本シリーズについては、「ハリー・ポッター」シリーズの著者で、脚本家でもあるJ・K・ローリングが5部作になることを発表している。

 まず、第2弾のタイトルは現在話し合っているところだが、『ファンタスティック・ビーストと』の部分は残り、それ以降が変わっていく形を予定しているという。「この名前が広まればいいのだが。実は『ハリー・ポッター』の1作目を読んだとき、『ハリー・ポッターと賢者の石』……このタイトルってどうなんだろう、と思ったんだよね(笑)。でも結果的にとてもいいタイトルになった。そして『ハリー・ポッターと〜』と続いていった。だから『ファンタスティック・ビーストと〜』になっていけばいいのだけど」(ハイマン)。

 魔法動物(ビースト)もシリーズを通して登場する予定ではあるものの、このタイトルにはそれ以上の意味があるとハイマンは続ける。「なぜならビーストは、ニュート(エディ・レッドメイン演じる主人公の魔法動物学者)の魔法のスーツケースの中に居るビーストというだけでなく、われわれ一人一人の中に居る。このシリーズで描かれる重要なことは、“自分自身である”ということ。もし自分自身であることが抑制されるようなら、それはとても危険な状態となるんだ」。

 舞台に関しては、第1弾ではニュートが訪れた1926年のニューヨークがとても美しく映し出されるが、実際は全てイギリスで撮影された。イェーツ監督は「本作ではほとんどのセットを(イギリスの)リーブスデン・スタジオに建てた。続編ではパリを建てるよ。巨大な、巨大なセットをね。でも実際にパリへも撮影に行く予定なんだ」と今度は本当に現地に飛ぶことになると明かした。

 また、ハイマンは本シリーズをこの2016年を皮切りに、2018年、2020年、2022年、2024年と1年おきに公開できたらとしながらも、「でもどうなるかな。小道具や脚本など、もっと準備をしなくちゃいけなくなるかもしれない」と“予定は未定”だとコメント。第1弾が好調なため第2弾は制作することができるが、それ以降は状況によりけりだと現実的に語っていた。(編集部・市川遥)

映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は公開中