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 SMAP木村拓哉(43)の妻で歌手の工藤静香(46)が8月23日夜に休暇先の米ハワイから帰国し、木村拓哉の“裏切り者説”を真っ向から否定した。だが工藤静香の発言にSMAPファンから批判が殺到。一方で工藤静香は「仕事の話はしない」と貞淑な妻ぶりをアピールしたが、それにも疑問の声が続出するなど波紋が広がっている。

工藤静香の“出しゃばり発言”に猛批判

 帰国した工藤は報道陣から「木村とはどんな話をしたのか?」と聞かれると「仕事の話はしないので分かりません」とピシャリ。ノーコメント状態に終始するかと思われたが、木村が他のメンバーを裏切ったかのように報じられていることについて問われると「皆さんの想像とは違うと思います」と否定し、さらに「木村の行動はSMAPを守るため?」との質問に「その他にないです」とキッパリ答えた。

 騒動当初からの報道では、SMAPは5人そろって恩人であるチーフマネジャーのI女史とともにジャニーズ事務所から独立する計画だったが、木村が翻意したことで頓挫。木村の心変わりのウラには工藤の横ヤリがあったとされているが、それらの報道をすべて否定するかのような発言だったといえる。

 これにネット上のSMAPファンからは「お前が出しゃばるな」「静香が出てくるとキムタクの印象が悪くなる」「メリー(喜多川副社長)と仲良しなのにそんな話は信じられない」といった批判が噴出。せっかく夫のイメージを回復しようとしたのに逆効果になってしまっている。

「工藤は独立騒動の当時、I女史に『あなたのせいで夫の人生が変わったらどうしてくれるの!?』と電話で猛抗議したと『週刊文春』(文藝春秋)に報じられています。同誌にはI女史のインタビューも掲載されていますから、ウラの取れなていない情報とは考えにくい。木村が残留を決めた要因に工藤の口出しがあったのは間違いないでしょう。また、明石家さんま(61)が過去に木村と共演した際、番組の流れで突然木村が服を脱ぐ展開になったことで工藤から『こっちの都合もあるから勝手に脱がさないで』と放送後に電話で叱られたというエピソードをラジオ番組で暴露しています。『家では仕事の話はしない』という発言も信憑性が薄い。よって工藤の言葉はウソばかりに感じられ、それが余計にファンの反感を買っているのでしょう」(女性誌記者)

■「キムタクは悪くない」報道続出のウラ事情

 また、前日に帰国した木村も「去年の末から今回の騒動に至るまで、自分自身は変わっていない」と明言。当初から事務所残留を訴えていたと主張し、メンバーを裏切ったという報道を否定している。

 さらに、ジャニーズ事務所と懇意のスポーツ紙などは「I女史が勝手に木村も同意したことにした」と木村の裏切り者説を否定し、他のメンバーたちがI女史に騙されたかのような印象の報道が増えている。

 ここにきて急激に「キムタクは悪くない」というイメージが流布されるようになったのはなぜなのか。

「事務所側はSMAP独立を阻止した“裏の功労者”である工藤に報いるためにも、木村のイメージ失墜を全力でリカバーすると意気込み、御用メディアを使って木村を擁護するように仕向けているようです。また、中居正広(44)や草なぎ剛(42)、稲垣吾郎(42)、香取慎吾(39)の4人はいまだに感情的なしこりが消えず、9月の契約更新にサインしたものの、来年には事務所を離脱する者があらわれるのは確実。離脱者にファンを持っていかれないためにも、事務所サイドは木村がファンのためにSMAP存続に奔走し、I女史の暴走と4人のワガママによってグループが壊されたという筋書きにしたがっている」(前出・記者)

 だが一昔前ならまだしも、現在はネットや週刊誌など事務所の影響が及ばないメディアはたくさんあるだけに情報操作が上手くいくとは限らない。むしろ前述の工藤のように余計にイメージを悪化させてしまうこともある。果たして、この一連の強引なイメージ戦略はどのように世間に受け止められるのだろうか。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。