えっ、そうだったの!? 「ビールVS日本酒」痩せ子が飲んでいるのはどっち

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気温が上がり、いよいよビールが美味しい季節がやってきますね! しかし実は今、女性を中心として“日本酒ブーム”が起こっていることをご存知ですか? 毎週末のように各地で開催されている日本酒関連のイベントも、多いときには参加者の半数が女性ということもあるそうです。

そこで今回は、健康管理士の筆者が、ビールと日本酒それぞれに含まれる豊富な栄養素と期待できる効果をご紹介します。

■日本酒には美肌成分がたっぷり!

昔から酒造りに関わる杜氏や蔵人の肌はキレイだといわれています。また、今のように化粧水などのスキンケア用品がなかった時代には、日本酒を化粧水代わりに使っていた芸者さんも多かったとか。

その理由は日本酒に含まれる豊富なアミノ酸にあります。日本酒には全ての必須アミノ酸が含まれているだけではなく、老廃物を処理するアスパラギン酸、美肌効果のあるグリシン、活性酸素を除去するシステイン、保湿効果のあるセリン、コラーゲンの合成を促進するブロリンなど16種類ものアミノ酸が含まれているのです。

■実はビタミンも豊富な日本酒

麹菌による発酵で作られる日本酒には、ビタミンB群も非常に多く含まれています。また、糖質、脂質、タンパク質の代謝には欠かせないビタミンB1、B2、B6の他に、美肌作りには欠かせないパントテン酸やナイアシン、ビオチン、ビタミンCも。

さらに、ダイエットに励む女性にとってはうれしい脂肪燃焼効果が期待されるイノシトールまで含まれているのです。

■ビールにはカルシウムが!?

実はビールにも、カルシウムやマグネシウム、セレン、葉酸をはじめとするビタミンB群など、豊富なビタミンやミネラルが含まれています。

さらに、ビールの原材料に使われるポップに含まれる成分は、カルシウムの分解スピードを遅らせる働きがあるといわれているので、骨密度のピークを過ぎた30代女性には健康面でうれしい効果が期待できます。

■いずれも「適量」を守ることが重要

いくら美肌やダイエット、健康効果があるとはいっても飲み過ぎはご法度。大人の女性であれば酔いつぶれるほど飲むのは見苦しいだけでなく、活性酸素を過剰発生させてしまいます。また、ビールには食欲を増進する効果もあるので、理性のあるうちにやめておくのが望ましいでしょう。

ちなみに、ビールであれば500ml、日本酒であれば1合が適量の目安です。この量を守ることができてはじめて得られる健康効果であることを頭においておきましょう。

ビールも日本酒もどちらもそれぞれ栄養素は含まれています。適量を守って、美容効果を期待するなら日本酒、健康効果を期待するならビールなど、自分に合わせて選ぶといいでしょう。

【筆者略歴】

SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

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※ Africa Studio / shutterstock