無罪判決の出た2005年当時のマイケル・ジャクソンさん
 - Kevork Djansezian-Pool / Getty Images

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 児童に対する性的虐待疑惑に問われていた米人気歌手マイケル・ジャクソンさんが、自身の邸宅「ネバーランド」に大量のポルノ写真などを所持していたことが警察の報告書によって明らかになったと、現地芸能サイト Radar Online が現地時間21日に報じた。

 報告書は、2003年11月に行われた家宅捜査に関するもので、捜査にあたったサンタ・バーバラ郡保安官事務所が作成したとされている。捜査によりノートや日記、関連書類、写真、音声テープ、ビデオテープなどが押収され、写真には動物虐待やSM関連のものや、裸の大人の体に子供の顔を合成したものなどが含まれていたとしている。

 マイケルさんの起訴にあたったチームの一人である、元サンタ・バーバラ郡地方検事補ロン・ゾーネン氏は、これらの写真が虐待に対する子供たちの警戒心を薄れさせる目的に使われたと同サイトに証言。さらに別の情報筋は、これらの書類について、「マイケルが、人を巧みに操る薬物とセックスに狂った捕食者である事実を表すものだ」と紹介。児童ポルノを含む、さらに過激な写真も所持していたと語っている。

 同サイトの報道に対してマイケルさんの遺産管理団体マイケル・ジャクソン・エステートは声明を発表。彼の名前が「タブロイドのゴミ」によって中傷されるのを見るかわりに、「マイケルが世界に遺した素晴らしいギフトを思い出してほしい」と呼び掛けると、報道は今月25日のマイケルさんの命日を狙って発表されたもので、事実ではないと否定。「恥知らずにも、インターネットのクリック報酬を通じてマイケルから搾取を続ける低俗な人々は、彼が2005年に無罪判決を受けたことを無視している」と強く抗議している。

 マイケルさんは、13歳の男児に性的虐待をした疑いなどで2003年に逮捕され、性的虐待のほか、犯罪を目的に未成年に飲酒をさせた罪などで起訴。2005年に無罪判決を受け、それから4年後の2009年6月に50歳で亡くなった。(西村重人)