中国の国内総生産(GDP)はすでに日本の約2倍の規模にまで拡大しており、日中の差は今なお拡大を続けている。上海や北京は名実ともに大都市となり、現代的なビルも林立している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の国内総生産(GDP)はすでに日本の約2倍の規模にまで拡大しており、日中の差は今なお拡大を続けている。上海や北京は名実ともに大都市となり、現代的なビルも林立している。

 中国経済の世界的な影響力が高まるにつれ、日本でも中国語を学ぶ人が増えているというが、中国メディアの駆動之家はこのほど、日本人の多くは中国に好感を抱いていないとしながらも、「日本人が中国で生活する」理由を考察する記事を掲載した。

 外務省によれば、2014年10月1日時点における中国在住の日本人は13万3902人だった。中国一辺倒の投資からチャイナ・プラス・ワンへと舵を切る日本企業が増え、さらには日中関係の低迷が長引くにつれ、中国在留の日本人の数は減少傾向にあるようだが、それでも国別で見た場合は米国に次いで2番目に多い状況となっている。

 記事は、日本人から見た「中国の良い点」を考察しており、例えばゴミの捨て方が日本のように煩わしくないこと、中国は野菜が安いこと、勤務中の管理が厳格でなく、仕事に追われないことなどを挙げている。これだけの要素でわざわざ中国に住もうと考える日本人がどれだけいるかは疑問だが、やはり日本人が中国に住む最大の理由は「経済」ではないだろうか。

 日本企業から駐在を命じられたビジネスマンのみならず、中国の大学で学ぶ留学生なども、その動機の多くは中国経済の発展に何らかのチャンスを見出したからであろう。中国は世界でも有数の市場であるため競争は極めて激しいが、中国市場で大きな成功を収めた日本人も少なくない。中国経済の拡大が今後も継続するようであれば、中国での成功を目指して海を渡る日本人は増えていく可能性が大きい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)