ジダン監督、移籍噂のクロースを絶賛「レアルの哲学にフィット」

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 レアル・マドリードを率いるジネディーヌ・ジダン監督が、同クラブに所属するドイツ代表MFトニ・クロースに関してコメントを残した。17日付のスペイン紙『マルカ』が報じている。

 2014年7月に6年契約でレアル・マドリードへ加入したクロースは、今シーズン低調なプレーが続きラファエル・ベニテス前監督からの信頼を完全には得られていなかった。そのため、マンチェスター・Cやユヴェントスなどが関心を示し、移籍が噂されていた。最近では、レアル・マドリードが補強活動禁止の処分を受けたため、今冬での戦力確保のために放出されるのではないかと憶測が飛び交い、パリ・サンジェルマンに所属するウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニとのトレード情報も報じられた。

 しかし同選手は、リーガ・エスパニョーラ第18節のバレンシア戦でパス成功率100パーセントを記録するなど徐々に活躍を見せ、ジダン監督就任後の2試合でいずれも得点に絡みチームの勝利に貢献している。

 ジダン監督はこうしたクロースのプレーに対し、「トニは完全にレアル・マドリードの選手である。彼はこのクラブの哲学とフィットしている」と称賛の言葉を送り、同選手のスタイルとクラブの目指すサッカーが合致していることを強調した。

 今シーズン、クロースはベニテス前監督との信頼関係が疑問視されながらも、すでにリーグ戦18試合に出場している。これはレアル・マドリードの中盤の選手としてはクロアチア代表MFルカ・モドリッチに次いで多い数字である。ジダン監督の下、更なる輝きを放つのか今後の活躍に注目が集まる。