LGBTから「LGB」へ?総称の変更求める「Drop the T」運動に賛否両論

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 セクシャル・マイノリティを指す総称「LGBT」から「T」を除き「LGB」へ呼び方を変更しようとする運動が、先週からオンライン署名サイト上で始まり話題を集めている。 LGBTから「LGB」へ?の画像を拡大

 「LGBT」はレズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)のセクシャル・マイノリティを指す頭字語として全世界で浸透している総称。先週、「LGBT」から「T」を除こうとする運動「Drop the T」の主張に賛同したゲイとレズビアンから構成されるグループが発起人となり、署名サイト「Chage.org」にページが立ち上がった。団体は「レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルは『sexual orientation(=性的指向)』だが、トランスジェンダーに至っては『gender identity(=性別のアイデンティティ)』であり、「LGBT」と一語で括るものではない」と訴えている。 この主張に対して現在までに1,932人の署名が寄せられているが、ネット上では「差別に立ち向かって行くはずの仲間内で差別が起きている」と「Drop the T」運動へ否定的な意見も上がり、同じ署名サイトには「Keep the T」を訴えるページが立ち上がるなどアメリカ社会を中心に賛否両論が起きている。