日本の統治構造において、明治の廃藩置県以来の大改革となる「道州制」。そのメリットは中央集権システムの弊害、すなわち非効率的な統治構造を一掃し、地方分権による活性化が実現できると推進派は予測する。だが、もちろんいいことばかりではない。立命館大学法学部の村上弘教授が、道州制導入で想定される負の事態を指摘する。「道州制には府県から道州への集権化にすぎないのではないかという不安もつきまといます。例えば