YouTubeチャンネル「黒字社長の絶対つぶれない経営学」が、「事業売却に成功している経営者はこれ知ってます!財務のプロが解説」と題した動画を公開した。本動画は2021年に公開されたものだが、解説されている「事業売却を成功させるための財務思考」は現在も変わらず重要なノウハウであるため、改めて紹介された。財務のプロである市ノ澤翔氏が、会社が高く売れる条件と究極のタイミングについて解説している。

市ノ澤氏はまず、会社が最も高く売れる条件として「成長していて利益率が高い」「財務内容がいい」「買い手企業とのプラスのシナジー効果が高い」の3点を提示した。買い手側は投資額以上の収益貢献を見込んでいるため、成長している市場で利益率が高い商売をしていることが前提となる。また、現預金を潤沢に持っているなど財務内容の良さや、買い手の既存事業と爆発的なシナジーを生み出せるかが、高値での売却に直結すると解説した。

続いて、会社を手放す最適なタイミングについて言及。最も意外性のある視点として「最高到達点の手前で売る」ことを挙げた。最も業績が良い時点で売ってしまうと、その後は下落または平行線となる可能性が高く、買い手にとって旨味がない。そのため「成長の余地を残しておく」ことが重要だと語る。また、「0から1を作るのが得意な人」と「1から100に伸ばすのが得意な人」は別物であるとし、自身の能力と会社規模に乖離が出た時も売却の好機であると説明。さらに、自分が売りたい時ではなく「買い手が現れたタイミング」こそが最も高く売れる時であると力説した。

終盤では、高値で売却した経営者の共通点として「出口(売却)を見据えた経営をしている」「納税して内部留保を積んでいる」「相手の取り分もしっかり考える」の3つを挙げた。最初からM&Aでの売却を出口と決めていれば、役員報酬を抑えて会社の価値を最大化する方針が取れる。そして何より、「取り分を最大化したいなら決して相手から奪うな」と語り、相手が勝てる設計をすることが、結果的に自身の利益を最大化することにつながると結論付けた。

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中小企業の財務の強化や業績アップを支援し、会社に潤沢に資金が残る強く潰れない会社へと成長させる手法を確立し、多くの中小企業をサポートしている。 【著書】 頭がいい社長は“会社のお金”のココしか見ない 90日で手残りを増やす「武器としての簿記」 ▶︎お仕事の依頼はこちら free@libertad.fun