インターネット回線の情報メディアを運営している株式会社Cadenzaが「【今です】無線ルーターを買い替えるタイミングとは?値段が上がってるって本当?」を公開した。動画では、同社の川上氏が無線ルーターが値上がりしている背景と、買い替えを検討すべきタイミングについて解説。結論として、「今と同じものが今よりも安く買えることは今後無い」と断言している。

動画の冒頭で川上氏は、半導体やメモリなどの電子部品が高騰している現状を指摘。バッファローやNECといった主要メーカーが今年4月に正式な値上げを発表し、製品によっては最大25%もの価格上昇が起きていると説明した。その背景には、ChatGPTなどのAIブームによる世界的なメモリ不足があり、サーバー向けに部品が優先されるため、個人用ルーターに部品が回ってこないという事情がある。「2、3年はAIブームは収まりそうにない」ため、今後も部材が安くなることは考えにくいという。

続けて、ルーターを買い替えるべき人の特徴として、「速度が遅い」「Wi-Fiがよく途切れる」「サポートが切れている」の3点を挙げた。特にサポート切れについては、製品発売から約5年でファームウェアのアップデートが提供されなくなり、乗っ取りや個人情報流出などのセキュリティリスクが高まると警告している。

一方で、ルーターから離れた部屋で「Wi-Fiが届かない」という悩みに対しては、「ルーターを買い替えても基本的には改善しない」と意外な事実を明かした。電波の出力上限は法律で定められており、どのメーカーも最初から限界値に設定しているためだという。この場合の正解は、今使っているルーターはそのままに「中継機を設置する」ことだと解説した。また、中古品の購入についても、古い通信規格やサポート切れ、保証がないことによる故障リスクなどの観点から注意を促している。

AIブームの余波が、身近な通信機器の価格にまで影響を与えている現状。安全かつ快適なインターネット環境を維持するためには、自宅のルーターの状態や寿命を正確に見極め、「なるべく早く買い替える」ことが賢明な選択と言えそうだ。

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