家から駅に向かう途中に消防署がある。消防士の皆さんが、ビシッと点呼をとったり、キビキビとトレーニングや点検作業を行う姿をしょっちゅう見ている。訓練する姿はカッコいい。体力も集中力も運動神経も低レベルな臆病者の私としては、危険な業務に日々立ち向かう彼らを尊敬の目で見てしまう。だが彼らだって、たぶん超人ではなく人間だ。この小説の主人公のように、後悔や苦悩を抱えながら働いていたり、恐怖と闘っている人も