1824年に交響曲第九を作曲したベートーヴェン(1770-1827)が重厚な弦楽四重奏曲に注力して人気を失うと、代わってロッシーニ(1792-1868)が『セビリアの理髪師』(1816)や『ウィリアム・テル』(1829)といった軽妙なオペラで名声を博し、裕福な銀行家の息子であったマイアベーア(1791-1864)も壮大なグランドオペラでベートーヴェンに続きました。キルケゴールと同世代のワーグナー(26、1813-1883)は、借金を抱えながら1839