カンマ、あるいは読(とう)点――『時間(とき)の虹』あとがきにかえて―― 「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズの著者、吉永南央です。物語の主人公は、北関東のとある市の、丘陵がある紅雲町で小蔵屋(こくらや)という和食器とコーヒー豆の店を営む老女 杉浦草(すぎうらそう)。彼女と同じく夜も明けていない早朝に起きだして、これを書いています。