福井城本丸石垣の算木積み。規格化された石材をていねいに積み上げているのがわかる撮影/西股 総生(以下同)(歴史ライター:西股 総生)●通好みの名城・福井城(前編)(前編から)結局、忠直の嫡男だった光長は26万石で越後高田城に移される。替わって50万石で福井に入ったのは、高田城にいた忠直の弟の忠昌である。この家系が越前松平家として代々続くことになるわけが、兄弟への分知や当主の不行跡などが重なって石高は漸