8分、柴崎岳がふわりと前線に出したパスに走ったのは、体格差のあるマークを一瞬のスピードでかわした相馬勇紀だった。トラップできる範囲よりも前に飛んだボールに、相馬は右足を伸ばして何とか触る。このワンタッチがGKの読みを外した。ワールドカップ公式球の「アル・リフラ」はゴールに飛び込み、日本は待望の先制点を挙げた。相馬にとってもうれしいゴールだった。ワールドカップメンバーに入るチャンスが巡ってきたのは7月の