貧すれば鈍する。北朝鮮では1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」のころ、少量の穀物を盗んだだけで銃殺にされる人が相次いだ。そして、国際社会の制裁と相次ぐ自然災害、そしてコロナ鎖国の三重苦で苦難の行軍の再来が囁かれる2021年、20数年前同様に実に些細なことで命を落とす人がいる。一体何が起きたのか、デイリーNKの軍内部の情報筋が詳細を伝えた。事件が起きたのは、黄海北道(ファンヘブクト)瑞興(ソフン)郡にある朝鮮