北朝鮮は認めようとしないが、多くの人の証言で存在が明らかになっているのが、「土台」、「成分」と呼ばれる身分制度だ。国民一人ひとりの身分を、親のかつての職業、地位、本人の現在の状況に応じて、決定する。それらを総合したものが「階層」と呼ばれるもので、基本群衆(核心階層)、複雑な群衆(動揺階層)、敵対階級残余分子(敵対階層)の3種類がある。最も身分が低いとされる敵対階層に含まれるのは、地主、富農、隷属資