どこの馬の骨ともつかぬ「王子」が、やんごとなきお嬢さまと婚約するとかしないとかで騒ぎになったが、新生活の季節ともなると、こういう嘘松てんこ盛りのエセセレブたちがあちこちに湧いて来て、本物の回りに馴れ馴れしく近づいてくる。いっしょに写真でも撮られようものなら、どこで勝手に名前を使われるかわからない。ちょっと知っているというだけでも、小者は、年来の知己であるかのように、ないこと、ないこと、えらそうに人