70〜90年代のハコモノ行政の結果、全国に乱立した“見た目は豪華だが、閑古鳥が鳴く”公立美術館。その中で「最大の“勝ち組”」といわれるのが、04年に開館した石川県金沢市の金沢21世紀美術館。公立美術館の行く末は、首長の手腕が大きく影響する。「前例なき挑戦の連続だった」というこの美術館の立ち上げを主導した前金沢市長、山出保氏に話を聞いた。(「週刊ダイヤモンド」委嘱記者野村聖子)日本の常識を打ち破る美術館に