(台北中央社)行政院(内閣)農業委員会農糧署は28日、報道資料を出し、台湾産パイナップルの今年の輸出量は今月26日時点で6359トンに達したと明らかにした。目標とする年間輸出量2万トンは達成できるとの見通しを示している。

日本向けの輸出は26日時点で5700トン近くと全体の約9割を占めた。同署作物生産組の陳立儀組長によると、輸送時の品質管理が改善されており、新型コロナウイルスの影響下では輸送に14日間かかっていたが、現在は5〜6日間に短縮されたのに加え、輸送時の温度も12〜15度を維持するよう徹底しているという。

姚志旺副署長は先週日本に出張した際、現地でスーパーを視察。台湾産パイナップルがフィリピン産より好まれていることが分かった上、売り切れ時には消費者から店側に再入荷などに関する問い合わせが多く寄せられたと話した。

2021年、最大の輸出先だった中国が台湾産パイナップルの輸入を停止。以来、政府は他国への輸出促進に力を注いでいる。

(楊淑閔/編集:楊千慧)