シェアハウスで暮らす若者たちのライフスタイルを描いたフジテレビ系のリアリティー・ショー「テラスハウス」。2012年10月12日から2014年9月29日まで放送された本作では、夢を追いながら恋をする若者たちの、笑いあり涙ありの生活に若者世代や女性たちが観入っていた。

深夜の時間帯に放送されたいたにも関わらず、2014年3月31日には番組最高視聴率9.1%、瞬間最高視聴率13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。そんな、惜しまれつつ最終回を迎えたこの作品が、なんと映画になって帰ってくる。

「画像入りの記事はこちら」

劇場版のタイトルは「テラスハウス クロージング・ドア」(2015年2月14日公開)。テレビでの放送中も「やらせではないか?」といった騒動が巻き起こっていた本作の映画化について、ブロガーたちはどのように感じているのだろうか。

まず、純粋な「テラスハウス」ファンの意見としては、

・映画化うれしい!絶対に観に行きます!
・番組の終わり方が意味深だったけど、映画への伏線になっていたんですね!
・またテレビではじめてほしかったけど、テラハのメンバーにまた会えると思うと
 映画でもなんでもうれしいです!

といったコメントが並んでいた。

住人たちがどんどん入れ替わっていく「テラスハウス」。最終回では、唯一初回からテラスハウスで暮らし続けた、てっちゃんこと菅谷哲也が、ついに「テラスハウス」を出て行くシーンまでが描かれていた。荷物をまとめて、テラスハウスの扉を開けたときに、ちょっと驚いたような表情を見せるてっちゃん。そして、劇場版へという流れとなっている。

映画を楽しみにしているファンからは、

・映画ではてっちゃんの卒業が描かれるそうですね。なんにせよ、楽しみ!
・過去に卒業したメンバーも出てくるのかな?
・王子(岩永徹也)のその後が観たい。普通に恋愛感情を抱きながら観てましたww
・みーこ(筧美和子)はかわいかったよね。一途なところがいい。タレントとしても
 いい感じになってると思う!

などのコメントが上がっていた。

その一方、やはり「テラスハウス」は苦手、という声も少なくない。

・他人の恋愛をのぞき見して、何がおもしろいんだろう。大衆向け週刊誌って感じで
 番組も、視聴者も苦手だわ
・あんなもんやらせに決まっているでしょう。すべてではないかもしれないが、演出は
 あるよww
・気取った雰囲気で美男美女が恋愛して。本当のシェアハウスはもっと貧乏臭いけどね

あきらかに演出がある、出演者の気取った感じが苦手、おしゃれな雰囲気が受け付けないなど「テラスハウス」にアレルギーを起こしている人もたくさん。

しかし、ファンの一部には、それすら受け入れながら「好きだ」という意見もある。

・そりゃ、演出はあるでしょう。でも、演出があって、何が悪いの?
・「テラスハウス」は、夢に向かう若者たちの姿がぐっとくる。ちゃらちゃらした恋愛
 だけじゃない。批判する人は、たぶん観てない人なんだろう
・夢に向かう姿は本物だと思う。それをシェアハウスで暮らすという設定を借りて応援
 している感じ。いい番組なんじゃない?

一つ屋根の下で暮らす若者たちを描いたリアリティー・ショーと銘打たれた「テラスハウス」は、一般的なドラマのようなフィクション作品ではない。けれど、一般的なライフスタイルともまたかけ離れており、その微妙なラインが賛否を巻き起こす魅力となっている。

劇場版では、どんな展開が待ち受けているのだろうか。リアルか? やらせか? といった問題を含めつつ、ちょっと変わった作品として、楽しませてほしい。

(イノウエアキオ)