折れや破損はiPhone 6だけの問題じゃない、大型スマホの危険性と扱い方の注意
確かにiPhone 6やiPhone 6 Plusに課題もあると思うのだが、これは実は、iPhoneだけに限った問題ではない。
大型化している現在のスマホは、本体の歪みや液晶破損、本体の落下など、これまでのスマホよりも危険度は上がっているのだ。
せっかく新しいスマホを手に入れたのに、ポケットやバッグにいれていて液晶が割れたり、ポケットから落として破損したりしてしまった、なんてことになれば、泣くに泣けないトホホな事態だ。
そこで大型スマホを手に入れたら注意したいことと対策を紹介する。「これは大丈夫」と思っていても、ディスプレイが大きなスマホには、意外と負担になっていることがあるのだ。
●尻ポケットだけでなく胸ポケットも実は危険
特に男性に多いのが、ズボンの尻ポケットにスマホを入れている人。大型スマホは、札入れタイプの財布にサイズが近く、普段から長財布を尻ポケットに入れている人には、抵抗なく尻ポケットにスマホをしまってしまうのかもしれない。
しかし、これは大型スマホにとって、もっとも破損につながりやすく危険な使い方のひとつだ。立っているときは問題ないが、いざ座ったときに全体重がスマホにかかってしまうからだ。しかも、お尻は丸い。湾曲するように圧力がかかるので、スマホのディスプレイや本体にかかる負荷は考えているよりも大きい。前述のiPhone 6 Plusでの折れ現象も、こうしたケースで多いようだ。
大型化したスマホ本体に自分の全体重がのしかかるのだから、液晶にヒビが入ったり、本体が折れたりしてしまう可能性も十分にあるというわけだ。
ただ、対策もある。座るときには必ず尻ポケットからスマホを抜くこと。たったそれだけのことで破損を回避できるのだ。そうはいってもうっかり座ってしまうこともあるので、どうしても尻ポケットに入れて使いたい人は、剛性の高い保護カバーを付けて補強しておくとよいだろう。
一方、自分は胸ポケットにしか入れないから大丈夫。そう思っている人もちょっと待ってほしい。
実は、胸ポケットだって大型スマホなら危険はあるのだ。胸ポケットに入れて満員電車に乗れば、当然スマホの画面に圧力がかかる。それが身動きすらできない混雑だったりすれば液晶割れの原因にもなりかねない。
実はそれ以上に危険なのが、かがみ込んだりした際にスルッと落下してしまう落下事故だ。大型スマホは、胸ポケットに入るといっても、本体がポケットから出ているケースが多い。つまり、ちょっとしたことでポケットから落ちやすいのだ。当然、普通のスマホより重量のある大型スマホが落下すれば、衝撃は大きく、破損の確率は大きいというわけだ。
もし落下した場所が、トイレやシンクだったら……！ 水没というオマケまでついて、スマホの命運は尽きてしまうことだろう。想像するだけで、ブルっと震えがくる。
こうしたケースで約に立つのが、ストラップやシリコンなどの衝撃を吸収するケースなどだ。これがあれば落ちる途中で引っかかって落下を防いだり、落下時の衝撃を和らげたりしてくれる。
●バッグ内は意外にも危険がいっぱい。
女性に多いのが、バッグに入れているケースだ。バッグに入っているので落下もないし、安全と思ったら、大間違い。
バッグにスマホを入れる際、特に注意したいのがバッグ内の小物による擦り傷や液晶割れだ。
バッグの中には、鍵やキーホルダー、ペン、ポーチのファスナー部など、スマホを傷つける可能性がある小物が一杯詰まっているからだ。その状態でバッグを揺らしながら歩くのだから、洗濯機の中に金物をいれて回しているようなもので、傷や破損がいつ起きても不思議ではない。
もしもバッグに入れるなら、手帳型やフリップケースやポーチなどにスマホを入れるほか、もしケースを使わない場合は液晶に保護シートや強度に定評のあるガラスシートを貼っておくとよいだろう。またバッグのインナーポケットにスマホを入れておくのも良い方法だ。
大型スマホは、画面も大きく、見やすく便利になったが、そのぶん傷や破損する箇所も増えている。また、誰もが手軽にスマホを持てるようになったとは言え、やはりスマホは高価な精密機器なのだ。取り扱いには十分に気を遣おう。「自分は裸スマホ派だ」と言う人も、ちょっと考えてみてほしい。
●大型スマホほど、もしもの時の入っていて良かったと思えるのが、保証サービス
転ばぬ先の杖、破損や故障してからでは遅い。大型のスマホこそ、保証サービスに入っておくことをお勧めする。iPhoneユーザーなら、通常1年間の保証期間が2年間に延長される、延長保証サービスのAppleCare＋（アップルケアプラス）だ。またキャリで購入した人は、各キャリアが提供する月額の保証サービスに加入しておこう。
