【レポート】東京都葛飾区にて衝撃の「コーヒーラーメン」発見!!
「変わったものが食べたい」なんて言ってるあなた!! 今すぐ東京都葛飾区に足を運ぶといい。なんてったって"コーヒー+ラーメン"というトンデモびっくりメニューを提供する「カラオケ喫茶・亜呂摩」がそこにはあるのだから。はい、顔をしかめないように〜、今から行きま〜す。
○葛飾区で37年間愛され続ける老舗喫茶店
カランコロンと入店すると、人のよさそうなマスターと店内で談笑するマダム達の顔が一斉にコチラへ。ち、ちわーす(汗)。
「うちはカラオケもやってるからね、昔から近所の奥さんがみんな集まって来るの。夜までにぎやかだよ。今日は『コーヒーラーメン』食べに来たの? ホットとアイスあるけど、どっちにする?? 」。
「亜呂摩」のマスター・菅野床晃さんは御年70歳を超えるという人生とコーヒーの達人。葛飾区とブラジルとコーヒーが大大大好きで、気がつけば「亜呂摩」と共に37年も時間を共にしてきたそうだ。しかし、コーヒーラーメン、ラーメンなのにアイスとホットとは……。
「『コーヒーラーメン』には『ホット』(700円)、『アイス』(700円)、『サラダ麺」(700円)、『つけ麺』(600円)の4種類の食べ方があって、最近の人気は『サラダ麺』。定番と言えばホットかアイスだね」。
では今回は、「アイス」でお願いします!!
○30年以上も昔に開発されていた「コーヒー麺」
ラーメンが届いた瞬間に鼻をくすぐるコーヒーの香り、いや薫り。ただ、そんなことに気を取られてはいけない。白濁のカフェオレスープに浮かぶはバナナ、サラミ、キウイ、ナルト。茹で玉子の上にのっかるはコーヒー豆……。さらにベーコンとスモークチーズがサイドバックをがっちりと固めている。センターには威風堂々過ぎるバニラアイスがぁぁぁ!! ジッーザッース!!
「見ただけでビックリするでしょ。『世の中にはこんなラーメンもあるんだ』ってことが分かってもらえたらいいんだ。『コーヒー麺』自体は30年前に僕がコーヒーを好き過ぎて何かできないかと考えて開発。商標登録も済ませてるよ。ラーメンにしたのは10年くらい前かな、ラーメンブームに乗っちゃった(笑)。普通のラーメンじゃ面白くないから色々工夫したら今の形になったんだよ、アイスを溶かしながら食べてね」。
「自分、ビビってないっス」と強気で箸をつける。ズルル、ズルルル……。うん!? うんん!!?
カフェオレスープにはほのかな苦みと甘みが混在し、若干の塩気も食べ手の好奇心と食欲をくすぐる。コーヒー麺は蕎麦に似た食感だが、噛んだ瞬間のコーヒーの薫りがパパパ……パない!! 具材の果物はパフェを連想させるが、サラミなどの塩味と混ざり、口の中が迷宮入りパニック!! ナルト&キウイなんていう凸凹コンビも、そうそうお目にはかかれないだろう。この辺りから常識は忘れて食べた方がいいかも……。
バニラアイスが溶けてきたスープは甘さが強くなり、よりクリーミーな味に変化する。後半はマスターもオススメの「パルメザンチーズ」と「アジシオ」を投入したところ、甘さ、辛さ、苦み、クリーミーさ、全てが混在し、もはや「味の玉手箱」どころではない!! でも箸は止まらないというナゾ。
「最初はみんなから敬遠されたんだよね。『コーヒー麺』自体は土産物として商品化してみたけど、どこのお店も置いてくれなくてさ。でも今では噂が噂を呼んで、モノ珍しさで全国からお客さんが来るようになってる。みんなハトが豆鉄砲食らった顔"するから面白いんだよね。裏メニューで『カフェまんま』ってのもあるよ」。
アナタの未体験ゾーン「コーヒーラーメン」は、「カラオケ喫茶・亜呂摩」で体験できるぞ。食べるか食べないかはあなた次第!!
(文・A4studio東賢志)
(A4studio)