中国メディア・和訊網は10日、インドのゴーダ鉄道相が8日にできるだけ早い時期に高速鉄道を建設するとともに、鉄道システムも外資に開放したことを報じるとともに、同国の鉄道建設をめぐって日本が先制し、中国とフランスが追随していると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・和訊網は10日、インドのゴーダ鉄道相が8日に「できるだけ早い時期に高速鉄道を建設するとともに、鉄道システムも外資に開放する」との考えがあることを報じた。また、同国の鉄道建設をめぐっては日本が先制し、中国とフランスが追随していると伝えた。

 記事は、同鉄道相が連邦議会に対して2014-15会計年度の鉄道予算を提出した際、110億米ドル(約1兆1100億円)を鉄道システムの構築、改造に投じ、約10億米ドル(約1000億円)の民間資金を呼び込むと発表、政府に対して外資受け入れを同意するよう提案したと紹介した。

 また、鉄道改造案の具体的な目標の1つが9本の路線の速度を時速200キロメートルに高めることであるとするとともに、同鉄道相がインド初の高速鉄道について西部のムンバイとクジャラート州を結ぶ路線を検討していると語ったことを伝えた。

 そのうえで、インド高速鉄道計画に対して日本政府が新幹線の輸出をめざし、中国やフランスも注文獲得への意欲を示しているとした。そして、日本が国際協力機構の支援のもとで今年1月にアフマダーバードとムンバイの間の調査(フィジビリティ調査)を実施、機先を制したと紹介。今後各国の競争が熱を帯びることになると予測した。

 インドは英国植民地時代の1853年にアジア初となる旅客列車営業を開始。現在は1日に延べ2300万人を輸送し、鉄道が重要な国有資産となっている。しかし、インフラ設備の経年劣化と補修不足になどにより、赤字が慢性化するとともに事故が頻発している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)