【戸塚啓コラム】絶対的なストライカーがいなくても、W杯を勝ち抜くことはできる
W杯で上位進出を果たすには、何が必要だろうか。
エースの活躍は不可欠だ。アルゼンチンやイングランドがいまひとつ突き抜けられないのは、メッシとルーニーの不振が無関係でない。
06年と10年大会に出場しているメッシは、8試合で1ゴールしかあげていない。南アでは5試合連続で不発だった。
同じく過去2大会でピッチに立ったルーニーは、いまだW杯でゴールをあげていない。8試合出場で無得点など、マンチェスター・ユナイテッドでは考えられないだろう。
4年前の南アを振り返ってみる。
ベスト8まで勝ち上がった国のうち、実に7か国は3得点以上あげた選手を擁している。メッシが不発だったアルゼンチンも、イグアインが4ゴールを記録した。
唯一の例外はパラグアイだが、彼らも準々決勝でスペインに敗れた。4強に勝ち残ったスペイン、ドイツ、オランダ、ウルグアイが、揃って得点王を輩出しているのは興味深い。ビジャ、T・ミュラー、スナイデル、フォルらである。
初優勝を飾ったスペインは、得点王を分け合ったビジャが得点源となりつつ、7試合をわずか2失点で乗り切った。準優勝のオランダも、スナイデルを攻撃の頼りとしつつ失点は6である。圧倒的な攻撃力を見せつけることはできなかったが、両国はクロスゲームをモノにする勝負強さを持っていた。
ブラジルW杯へ挑む日本の参考となるのは、4位に入賞したウルグアイだろうか。フォルランとスアレスがゴールゲットを担いつつ、守備陣も8失点で持ちこたえた。ドイツとの3位決定戦を除けば、失点は3つ減って5になる。
本田と香川か、本田と岡崎か、香川と岡崎か、岡崎と柿谷か。いずれにしても、フォルランとスアレスのような破壊的ドゥオが結成されれば、上位進出が見えてくる。
もうひとつ注目したいのは、06年のイタリアだ。6大会ぶり4度目の優勝をつかんだチームに、得点ランキングの上位に名を連ねた選手はいない。ルカ・トニの2ゴールがチーム最高である。
その代わりに、途中出場のアタッカー陣が価値ある働きを見せた。ガーナとのグループステージ初戦では、イアクインタが勝利を決定づける2点目をマークした。チェコとの同3戦目では、ピッポ・インザーギがダメ押し点をあげた。
開催国ドイツと死闘を演じた準決勝では、デル・ピエロが値千金の働きを見せる。0対0で迎えた延長104分に登場すると、120+1分に2点目をゲットしたのだった。
絶対的なストライカーがいなくても、W杯を勝ち抜くことはできる──06年のイタリアが示した道筋は、ブラジルへ向かう日本にも参考となるはすだ。
いずれにしても、上位進出のためには堅実かつ強固なディフェンスが欠かせない。マルチェロ・リッピが率いた06年のイタリアは、南アW杯のスペインと同じく7試合を2失点で乗り切っているのだ。実に5試合が無失点である。
攻撃力だけでは限界があり、守備力に寄りかかることにも無理がある。攻守が高次元で噛み合うことが、上位進出の絶対条件なのだ。
エースの活躍は不可欠だ。アルゼンチンやイングランドがいまひとつ突き抜けられないのは、メッシとルーニーの不振が無関係でない。
06年と10年大会に出場しているメッシは、8試合で1ゴールしかあげていない。南アでは5試合連続で不発だった。
同じく過去2大会でピッチに立ったルーニーは、いまだW杯でゴールをあげていない。8試合出場で無得点など、マンチェスター・ユナイテッドでは考えられないだろう。
4年前の南アを振り返ってみる。
ベスト8まで勝ち上がった国のうち、実に7か国は3得点以上あげた選手を擁している。メッシが不発だったアルゼンチンも、イグアインが4ゴールを記録した。
唯一の例外はパラグアイだが、彼らも準々決勝でスペインに敗れた。4強に勝ち残ったスペイン、ドイツ、オランダ、ウルグアイが、揃って得点王を輩出しているのは興味深い。ビジャ、T・ミュラー、スナイデル、フォルらである。
初優勝を飾ったスペインは、得点王を分け合ったビジャが得点源となりつつ、7試合をわずか2失点で乗り切った。準優勝のオランダも、スナイデルを攻撃の頼りとしつつ失点は6である。圧倒的な攻撃力を見せつけることはできなかったが、両国はクロスゲームをモノにする勝負強さを持っていた。
ブラジルW杯へ挑む日本の参考となるのは、4位に入賞したウルグアイだろうか。フォルランとスアレスがゴールゲットを担いつつ、守備陣も8失点で持ちこたえた。ドイツとの3位決定戦を除けば、失点は3つ減って5になる。
本田と香川か、本田と岡崎か、香川と岡崎か、岡崎と柿谷か。いずれにしても、フォルランとスアレスのような破壊的ドゥオが結成されれば、上位進出が見えてくる。
もうひとつ注目したいのは、06年のイタリアだ。6大会ぶり4度目の優勝をつかんだチームに、得点ランキングの上位に名を連ねた選手はいない。ルカ・トニの2ゴールがチーム最高である。
その代わりに、途中出場のアタッカー陣が価値ある働きを見せた。ガーナとのグループステージ初戦では、イアクインタが勝利を決定づける2点目をマークした。チェコとの同3戦目では、ピッポ・インザーギがダメ押し点をあげた。
開催国ドイツと死闘を演じた準決勝では、デル・ピエロが値千金の働きを見せる。0対0で迎えた延長104分に登場すると、120+1分に2点目をゲットしたのだった。
絶対的なストライカーがいなくても、W杯を勝ち抜くことはできる──06年のイタリアが示した道筋は、ブラジルへ向かう日本にも参考となるはすだ。
いずれにしても、上位進出のためには堅実かつ強固なディフェンスが欠かせない。マルチェロ・リッピが率いた06年のイタリアは、南アW杯のスペインと同じく7試合を2失点で乗り切っているのだ。実に5試合が無失点である。
攻撃力だけでは限界があり、守備力に寄りかかることにも無理がある。攻守が高次元で噛み合うことが、上位進出の絶対条件なのだ。
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1968年生まれ。'91年から'98年まで『サッカーダイジェスト』編集部に所属。'98年秋よりフリーに。2000年3月より、日本代表の国際Aマッチを連続して取材している
