リヴァプール、24年ぶりの優勝遠のくドロー…悪夢9分間で3失点

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 プレミアリーグ第37節が5日に行われ、クリスタル・パレスとリヴァプールが対戦した。

 リーグ戦残り2試合となり、勝ち点で並ぶマンチェスター・Cを得失点差で下回るため2位に位置するリヴァプールは、アウェーゲームに臨む。開始8分、リヴァプールは右CKを獲得すると、ファーサイドのママドゥ・サコーがフリーでヘディングシュートを放ったが、枠の左へ外れた。

 15分、リヴァプールはジョー・アレンがロングボールをペナルティエリア内に送ると、飛び出したグレン・ジョンソンのヘディングシュートがGKの頭上を抜け、ゴールに向かったがクロスバーを越えた。押し込むリヴァプールは18分、左CKをスティーヴン・ジェラードが蹴ると、ファーサイドのアレンがフリーで合わせ、先制する。

 試合を優勢に進めるリヴァプールは31分にルイス・スアレスがやや遠い位置からFKを直接狙ったが、枠を捉えられず。シュートを打つ場面もなかなか作れないホームのクリスタル・パレスは33分にジェイソン・パンチョンが左足のミドルシュートがゴール右へ飛ぶが、GKシモン・ミニョレがセーブ。2分後にもミル・ジェディナクの強烈なミドルシュートがリヴァプールゴールを襲うが、ここもミニョレが右手で触り、好セーブを見せた。

 43分、リヴァプールはカウンターでジェラードからアレンへ展開し、最後はスアレスが角度のない位置からシュートしたが、GKフリアン・スペローニが防いだ。前半アディショナルタイムには左サイドをパス交換で崩し、最後はスアレスの落としをアレンがシュートしたが、大きく外れた。

 前半、1点にとどまったリヴァプールは後半に入り51分、ダニエル・スタリッジが左足でコースを狙ったシュートを放つも、GKスペローニが指先で触り、ポストに当たった跳ね返りをスアレスが押し込むが枠の上を超える。しかし直後の53分、ジェラードの自陣からのロングボールを収めたゴール左のスタリッジが中央へ切れ込みながらシュート。これが、決まってリヴァプールが2点目を獲得する。

 マンチェスター・Cとの得失点差を考え、猛攻を仕掛けるリヴァプールは2分後にもラヒーム・スターリングとのワンツーからスアレスがネットを揺らした。攻めるリヴァプールは67分、グレン・ジョンソンがカットインから左足でミドルシュートを放つが、GKがパンチングで防いだ。

 リヴァプールに攻め疲れが見えた79分、クリスタル・パレスはダミアン・デラニーがミドルシュートを打つと、ブロックに入ったG・ジョンソンに当たり、コースが変わってネットに吸い込まれて1点を返す。さらに81分には、ヤニック・ボラシエがカウンターから左サイドを突破し、中央へのラストパスをドワイト・ゲイルが流し込んで、1点差とする。

 勢いづくクリスタル・パレスは88分、自陣からのロングボールをグレン・マレーが落とすと、ゲイルが決めて同点とする。試合はこのまま終了し、3−3の引き分けに終わった。

 シーズン残り1試合となったリヴァプールは首位に浮上したものの、2試合を残す2位マンチェスター・Cとは勝ち点1差となったのみ。24年ぶりのリーグ制覇が苦しくなった。11日に行われる最終節ではホームでニューカッスルと対戦する。

【スコア】
クリスタル・パレス 3−3 リヴァプール

【得点者】
0−1 18分 アレン(リヴァプール)
0−2 53分 スタリッジ(リヴァプール)
0−3 55分 スアレス(リヴァプール)
1−3 79分 デラニー(クリスタル・パレス)
2−3 81分 ゲイル(クリスタル・パレス)
3−3 88分 ゲイル(クリスタル・パレス)