フィジカル的には問題なかった

 レッドソックス上原浩治投手が1日のレイズとのダブルヘッダーの2試合目で5−5で迎えた9回表に登板。ユネル・エスコバル選手に場外本塁打を打たれ、今季11試合目にして初黒星を喫した。

 地元ラジオ局WEEIの電子版が「コウジ ウエハラが2013年に見せた歴史的な支配力の証明だが、彼が失点するたびにコントロールミス以外の理由があったのか調査が必要となる。4月に数試合欠場した背中痛(右広背筋痛)などの疑念を高まらせてしまう」と報じているように、守護神の失点に関してはその圧倒的な制球力への信頼度から、周囲が負傷の影響を疑うほどだ。

 先頭打者のエスコバルに投じた2球目、88マイル(141・6キロ)の速球をレフトスタンドの場外に運ばれた上原は試合後、WEEIに通訳を介し「フィジカル的には問題なかった。もしも体調がいいと感じていなければ、投げていない」と語っていたという。

「衝撃値」との小見出しで速報したESPNによると、レギュラーシーズンでは上原は2013年6月30日のブルージェイズ戦でホセ・バティスタに本塁打を打たれて以降、先月26日に再びバティスタに打たれるまで、打者168人に対して本塁打を許していなかったという。それが今回はそれほど間隔を空けずに被弾してしまった。

 また、プレーオフでは昨年10月7日のレイズとのア・リーグ地区シリーズ第3戦で、ホセ・ロバトンにサヨナラ弾を浴びていたため、同じ対戦相手に悔しさの残る一球となった。

 通訳を介して「毎年あること。去年の4月と5月もいいピッチングができなかった。ストライクゾーンで勝負し過ぎたかもしれない」とも話している鉄壁守護神だが、今季わずか2失点目。通算防御率は1・69となっている。