疲れている時の方が、より現実的で正しい決意ができる
「疲れているんだから、余計なこと考えないで早く寝なさい」「疲れているから何も決断しない方が良い」これらのことはずっと昔からある鉄則ですね。
疲れていれば、思考回路がスローになり、注意力散漫になってしまう経験は誰もが持っています。
しかしオランダのエラスムス大学と、アメリカのノースウエスタン大学の研究によると、疲れているときの方がより現実的で正しい選択ができるというのです。
研究者たちは、腎臓病をわずらったことのある家族を持つ人たちを被験者に選び、腎臓病の恐ろしさや予防方法が書かれた、長い説明書を読んでもらいました。
その時、長い説明書を読んで「疲れた」と言った人たちは、その疲れにも関わらず実験後に病院に行って、検査を受けた人が多かったそうです。
また、被験者をふたつのグループにわけて、一方のグループだけに運動をしてもらいました。
運動後に健康や運動に関するアンケートをとりました。その結果、運動をしたグループは疲れていたはずなのに、運動をしていない元気なグループよりも、健康に気をつかっていると判明。
アンケートに回答してくれたお礼として配られた、モイスチャークリームと、日焼け止めのうち、健康によりつながる日焼け止めを選ぶ人の方が多かったというのです。
研究者たちはこのような実験を繰り返し、ひとつの結論にたどりつきました。
それは疲れている時ほど、現実をきちんと見つめ、いくつかある選択肢の中でより健康的なものを選ぶということです。
疲れている時ほど、正しい判断ができないのではないかと思いがちですが、実はそうではなかったなんて驚きですね。
あなたが健康に関してもし重要な決断を迫られたら、思いきり運動した後に決めてみるのも意外と正しい選択ができるかもしれませんよ。
Exhausted? It’s the perfect time to make health decisions
http://www.psypost.org/2014/02/exhausted-its-the-perfect-time-to-make-health-decisions-22682
