イオングループは11月1日から全グループで展開している「SPECIAL 10WEEKS!」の一環として12月20日から25日まで、米国産のロブスター「アメリカンロブスター」を全国のイオンなどで販売する。上質のロブスターを980円という低価格で提供することで、「チキンに代わる日本のクリスマスの新定番」にしていきたいという。(写真はサーチナ撮影。左からチャック・ウイルソンさん、米国大使館農産物貿易事務所のスティーブ・シュニッツラー所長、山本高広さん)

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  イオングループは11月1日から全グループで展開している「SPECIAL 10WEEKS!」の一環として12月20日から25日まで、米国産のロブスター「アメリカンロブスター」を全国のイオンなどで販売する。上質のロブスターを980円という低価格で提供することで、「チキンに代わる日本のクリスマスの新定番」にしていきたいという。(写真はサーチナ撮影。左からチャック・ウイルソンさん、米国大使館農産物貿易事務所のスティーブ・シュニッツラー所長、山本高広さん)

  18日にはイオン品川シーサイド店で、「イオン『SPECIAL 10WEEKS!』アメリカンロブスター発売記念イベント」を開催した。

  イベントであいさつしたイオンリテール(本社・千葉県千葉市)の土屋美津子取締役兼専務執行役員は、「SPECIAL 10WEEKS!」には「驚きを提供する」意味合いがあると説明。米国で特別な日のごちそうとされてきたロブスターを「クリスマスの新定番にしていただきたい」と呼びかけた。

  イオンは前年の7倍の約6万尾のアメリカンロブスターを販売する予定だ。米国内では1尾20ドル(約2060円)前後で販売されているアメリカンロブスターだが、グループとして一括購入することで1尾980円という低価格を実現したという。

  米国大使館農産物貿易事務所のスティーブ・シュニッツラー所長は、このたび販売されるアメリカンロブスターは主に、東部のメイン州の産と説明。「私はメイン州の少し南のマサチューセッツ州の出身。近い州だからメイン州のことはよく知っています。ロブスターは有名で、多くのレストランのさまざまなメニューに取り入れられています」などと紹介した。

  シュニッツラー所長は、イオンでは、アラスカ産のタラバガニ、タラ、かずのこも扱われているとして、米国産の水産物に親しんでほしいとアピールした。

  イベントには、特別ゲストとしてものまねタレントの山本高広さんとスポーツ・インストラクターなどとして活躍するチャック・ウイルソンさんも登場。山本さんは得意のケイン・コスギさんや織田裕二さんのものまねを披露して会場を沸かせると同時に、アメリカンロブスターを使ったパスタを試食して、おいしさに驚いてみせた。

  ウイルソンさんは、ロブスターについて「ボクが子どものころには(日本円に換算して)1尾が1万円も2万円もするごちそうで、めったに食べられなかった」などと、思い出を披露。「ボクは今、60代の人のトレーニングを指導することが多いんですけど、たんぱく質をしっかり摂取しないと筋肉はつきません。ロブスターは高たんぱくのよい食品です」と、栄養面からもロブスターを推薦した。

  イオンによると、9月から10月の時期に漁獲したアメリカンロブスターを、味を落とさぬよう、ただちにボイルした。同時期に捕れるロブスターは脱皮して日が浅く「ニュー・シェル」と呼ばれる。甘みと柔らかさが特長という。

  日本の消費者は古くから海産物に親しんできた。それだけに味には厳しい。会場で提供されたアメリカンロブスターを使ったパスタはトマトクリーム味。香りが濃厚で芳醇な後味が印象的だった。イオンの「ロブスターを日本のクリスマスの新定番に」との提案は、単なる食材の提供にとどまらず、「新たな楽しみ方、新たなライフスタイル」への提案と言えそうだ。(編集担当:中山基夫)