ニコ生などでおなじみの、コスプレをした“踊り手”たちが大活躍! お客さんもサイリウムを振るなど大盛り上がりだった「Cure Cosplay Collection」。

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「乙女ゲーム、アニメ、BLコミック、ホビー、コスプレなど、すべてのジャンルが集結した乙女のための大型イベント」というテーマのもと、2010年にスタートしたアニメイトガールズフェスティバル(以下AGF)。年々来場者数が増え、今年はなんと全種類の前売り券が完売! 話題のフェスの様子をのぞいてきました。

10時のスタート前に会場前に並ぶ人、人、人……という、スゴい盛況ぶり。お客さんのお目当ては、話題の“水泳男子”アニメ『Free!』や、根強い人気を誇るゲーム『うたの☆プリンスさまっ♪』のAGF限定アイテムなどなど。年々増える来場者に対応するため今年はサンシャインシティ内のメイン会場のエリアを広げたほか、イベントステージが会場外の豊島区民センターとアニメイト池袋本店9階のアニメイトホールに設けられ、コスプレ会場として中池袋公園が開放されるなど、まさに周辺一帯が“フェス”的な空間に。今年のAGFの注目ポイントを、AGF実行委員会の鈴木さんにうかがいました。

「今年は初の試みとしまして『Link AR』というアプリを使用した「ARキーワードラリー」を実施しました。AGF会場内外にあるARキャラクターパネルにアプリを予めダウンロードしたスマートフォンをかざすと、パネルの絵柄が変化して、同時に表示されるキーワードを3つ集めると、『劇場版 薄桜鬼』『進撃の巨人』『DIABOLIK LOVERS』の特製の待受け画像がもらえるという企画です」(AGF実行委員会 鈴木さん)

こういったイベント全体での試みのほか、ガシャポンで出したアイテムの裏に印刷されたマーカーにスマホをかざすと、キャラ画像をダウンロードしたりキャラと一緒に写メが撮れる「ARガチャ」の先行発売ブースなどもなかなかの盛況ぶり。スマホ×キャラクターコンテンツの関係はどんどん進化しているのですね。

AGFでは毎年ステージイベントにイケメン俳優や声優を招いているのですが、今年も2日間で17のイベントを実施。人気コミックを実写ドラマ化した『ぶっせん』のトークイベントには、主演の吉沢亮さん(『仮面ライダーフォーゼ』などに出演)をはじめ5人のキャストが登場。ドラマでは“美坊主”だった彼らの、カツラなしで袈裟をまとった姿に来場者から黄色い歓声が……! 撮影時には毎回カツラを約2時間半かけて着けていたそうで、そんな撮影秘話のほか、発売中のDVD BOXの特典映像のチラ見せ、11/6〜11/17まで赤坂ACTシアターで上演される舞台版の稽古場エピソードなどに、ホールにびっしりの来場者が耳を傾けていました。

また、最近はキャラクターが耳元で囁くようなボイスを収録した「シチュエーションCD」が人気ですが、スマホ乙女ゲーム『逆転吉原』シリーズのキャラクターのシチュエーションCD『男遊郭の秘めたる遊戯』の発売を記念して、声優の黒田崇矢さんと聞き手の荻原秀樹さんがステージに登場。Gackt風(?)のしっとりした低音ボイスで“声優界で抱かれたい男No.1”(荻原さん談)と言われる黒田さんが、自身の演じる“いろは”というキャラクターを「基本的にジェントルなんだけど、ちょっとしたところでSっ気があるのが自分に似ているね」などと解説。照明を落としてのオリジナルシナリオの朗読もあり、集まったお客さんも終始うっとりしていたのでした。

AGFにはコスプレブランド「ACOS」のブースが毎年設けられていて、今年は衣装の試着はもちろん、会場内をコスプレして歩ける衣装レンタルサービスや、プロのカメラマンによる撮影サービスなども実施。普段コスプレに縁がない人でも気になる企画がいろいろあったのですが、AGFでのコスプレ事情はどうなっているのでしょうか?

「過去にご来場いただいたお客様からは、AGFをきっかけに自分もコスプレにチャレンジしてみようと思ったといった感想もいただいています。AGFではコスプレのままお買い物ができたりとコスプレ可能エリアの範囲が広いのが特徴で、お客様にとって、コスプレを身近に感じていただけるきっかけのイベントにもなっています。また会場のあるサンシャインシティ様、豊島区様はもともとコスプレへの関心も高かったので、今年はサンシャイン広場や中池袋公園を、コスプレ広場として提供していただけることになりました」(鈴木さん)

他にもコスプレ関連では、世界最大枚数のコスプレ画像が見られるコスプレコミュニティサイト「Cure」によるステージイベントも実施され、海外からの参加者を含む人気コスプレイヤーが大集合。海外では大人気という、コスプレ姿で本格的なダンスなどのパフォーマンスを見せる「コスプレパフォーマンス」を、ニコ生でおなじみの“踊り手”さんたちらが披露。観客もサイリウムを振って応援するなど、ホールがライブ会場のような熱気に包まれていました。

そして会場の中で異彩を放っていたのが、宮崎あおいさんのCMでおなじみのファッションブランド「earth music&echology」のブース。実は『けいおん!』『メガネブ!』など人気アニメのキャラクターをイメージしたアイテムを展開するシリーズ“Japan Label”が好評で、今後も続々人気作品とのコラボを予定しているのだそう。ほかにもアニメキャラクターや作品ロゴなどをさりげなくあしらったファッションアイテムを扱う「2PMWORKS」のアイテムなど、キュートでセンスのよさを感じさせるグッズをあちこちのブースで見かけました。

こういった普段使いできるアニメ&ゲームグッズの数々や、親子やカップルでの来場者たちを見ていて、コミックやアニメ、ゲームをディープに楽しむ層がどんどん広がっていることをひしひしと実感しました。年々スケールアップするAGF、来年もなんだかスゴいことになりそうな予感がします……。
(古知屋ジュン)