世界戦消滅の鈴木信達に聞く
世界戦がなくなり、代役とのノンタイトル戦という事態を前にして、鈴木の心境は。本人にその胸の内を訊いた。
Text by Takumi Nakamura
「一昨日ですね(※取材は11月7日)。どんな怪我かは分からなかったのですが、負傷欠場することになったと聞かされました。それで代わりにポルトガルの選手になる、と」
――試合直前の世界戦消滅で試合をキャンセルする選択肢もあったと思うのですが。
「試合間隔を空けたくないというのが一番ですね。まあ前回いい勝ち方が出来たし、自分でも色々と試したいことがあります……。まぁ、でも世界戦が流れて、代わりの相手と対戦して負けちゃうようなことになれば(世界戦が)遠のくじゃないですか。だから複雑と言えば複雑ですよ(苦笑)」
――それが正直な意見だと思います。ただデビュー以降、年1~2試合ペースで、あまり試合をしないイメージのあった鈴木選手から「試合間隔を空けたくない」という言葉があったのには驚きました。
「そこは年齢的なことです。やっぱり時間が経てば経つほど自分の劣化が分かるので、なるべく体が動くうちに試合をしていきたい。これからはコンスタントに試合をしたいし、試合後も休む時間を短くして練習を継続しています」
――では練習量も増えていますか。
「もともと自分は試合の有無に関係なく練習をするタイプなんですよ。だからより詰めて練習しているイメージです」
――前回のフィル・バローニ戦以降、何か新たに取り組んでいること、もしくは練習していることはありますか。
「全くないですね(笑)。というのも去年(中村)K太郎さんに負けて、何かを変えなきゃいけないと悩んだ時期があったんです。あの試合は自分がやりたかったことを何も出来ないままやられてしまって、やってきた練習が正しかったどうかを判断するには短すぎました。
でも、バローニ戦を迎えるにあたって、今まで自分がやってきた練習、スタイルでいこうと決めて戦ったら、あの結果になったんです。だったらもう自分はこのまま行こう、と」