至高のチャンドラー対アルバレス迫る
ある意味、等身大のBellatorで最高のラインナップが揃ったといえる同大会。ヘビー級Tファイナル、チーク・カンゴ×ヴィニシウス・ケイロスやテリー・エティムの初陣が飛んでも、その評価は変わらないだろう。何といってもメインの世界ライト級選手権試合、マイケル・チャンドラー×エディ・アルバレス戦に説得力がある。2年前の対戦で予想を裏切り、4RにRNCを決めて王座を獲得したチャンドラー。その後の2度の防衛戦と一つのノンタイトル戦で、強さをまざまざと見せ続けている。正直なところ、UFC以外のプロモーションで世界王者を名乗ろうが、その根底には『UFCで通用するか』という疑問が常に付きまとうのが現実だ。
一方、アルバレスはUFC入りを果たすために、ベラトールと法廷闘争にまでもつれた結果、残り2試合をチャンドラーと戦うという折り合いをつけた。アルバレスがこの試合を制せば、チャンドラーと3度目の対戦。ここで敗れれば、リリースという変則的な契約という話も伝わっており、ベラトール・サイドとして、3度目を考えずここでの決着を求めているだろう。
前の試合のインパクトの強さで、チャンドラー有利という声が高いが、果たしてそうだろうか。アルバレスは決して、油断のならない対戦相手だ。開始30秒ほどでパンチを貰ったアルバレスがダウン、ガードも取れず追撃を受けており、あの時点でTKO負けを喫してもおかしくない状況だった。にも、関わらずアルバレスは持ち直し、残りの4分30秒で2度、チャンドラーの動きを止める右を打ち込んでいる(チャンドラーも同様に、もう一度アルバレスの腰を落すパンチを放ってはいる)。
ダメージからの回復力に関しては、チャンドラーの方がアルバレスを上回るだろう。ただし、その後の2年で2試合。青木真也戦、パトリッキー・フレイレ戦でパンチを被弾することなく、蓄積したダメージも回復傾向にあるに違いない。加えて、ブラックジリアンに練習場所を変えたことで、名匠ヘンリー・ホーフトの下では、トレーニングでダメージを蓄積することもないはず。