9月26日、皇太子さまと雅子さまは、東京都千代田区のホテルで開かれた『国際青年育成事業』の第20回記念式典に出席された。

「皇太子さまと、ときどき顔を見合わせて微笑まれるなど、とてもリラックスしたご様子でしたが、本当に驚きました。これまで雅子さまは、壇上に座られるようなご公務を避けていらしたからです。公の場で大勢の人々の視線がご自分に集まるのを恐れていらっしゃるようでした」
そう語るのは宮内庁関係者。
雅子さまが式典で壇上に座られるのは、’09年4月の『全国「みどりの愛護」のつどい』以来、実に4年半ぶりのこと。

そんな雅子さまが、なぜあえて壇上に上るご公務に挑まれたのか。
立教大学教授で精神科医の香山リカさんは次のように分析する。

「9月の久子さまのIOC総会でのスピーチが、雅子さまにとって良い意味で衝撃的だったということだと思います。
久子さまが語学力を活かして、世界中が注目している場で発言された姿は皇室外交を目指してきた雅子さまにとって、まぶしく映ったことでしょう。そしてご自分も同じように大きな役割を果たしたいとお考えなのだと思います。
きっと東京で開催される五輪、パラリンピックでの、ご活動も視野に入れていらっしゃるのではないでしょうか。
7年後のためにも、苦手な式典の克服を決意されたのだと思います」

ご親戚・久子さまのご活躍が、雅子さまのご奮起を生んだようだーー。