タトゥーにあこがれる人は要注意―アレルギーの危険性あり
ファッションの1つとして若者を中心に増えているタトゥー。有名人がタトゥーをしている姿にあこがれ、「私も・・・」とタトゥーに惹かれている人がいるかもしれませんが、ちょっと待って！
流行の陰で、あまり知られていない危険性があることを知っておきましょう。ヘルシンキ大学病院の皮膚科医ニコラス・クルガー氏が、フランスのタトゥーの現状と危険性を説明します。
クルガー氏によると、2010年の調査からフランス人の15％はタトゥーを入れ、30歳以下に絞ると、タトゥーを入れている率は25％にもなるそう。ここ数年でようやく、彫り師は殺菌や洗浄についての知識を得るよう義務づけられましたが、染料については何の規制もないのが現状です。
またタトゥーをすることで、80年代はB型肝炎やC型肝炎になる場合があったものの、現在は使い捨て型の滅菌された機器の普及で、フランスではBまたはC型肝炎になる恐れはないそう。ただ、タトゥー後の症状として顕著なのが、アレルギー反応。ある特定の色にアレルギーを起こすことが多く、タトゥーを入れてしばらくしてから、ある特定の色の部分だけ肌が腫れ上がることもあるそうです。
なお、どの色にアレルギー反応が出るかはタトゥーをしてみるまで分からず、アレルギー症状が出た場合、レーザーや手術でタトゥーを取り除くなどの治療が必要。
「大きなタトゥーを入れる前に、試したい」と、さまざまな色で小さなタトゥーを入れる人もいるそうですが、アレルギー症状が出るのは40年後、という場合もあり、医師によると「色を試したいからと、タトゥーを複数するのは意味のないこと。肌が敏感になり問題が出るリスクが増すので、タトゥーをするとしても1回だけにするように」と助言しています。
さらに、「タトゥーを入れた場合は、指定されたクリームを塗ったり、入浴を避けるなど、彫り師のアドバイスをきっちり守るように」とも付け加え、見た目の気軽さ以上に、ケアやリスクがあることを知っておく必要があるようです。
参考：Tatouages : une tendance a risques ?
http://news.doctissimo.fr/Beaute/Tatouages-une-tendance-a-risques-33178
